ワルテルと天使たちと小説家

黒斑山登山記 2



 やっとの思いで山頂までやって来たものの、上の写真でおわかりのようにあたりはガス、というより雲の中。まあ、絶景は次の機会まで取っておこうと、コンビニのおにぎりでエネルギー補給。
 しかし、普段の行いがいいからだろうが、そのうちガスが晴れ、日が射してきた。

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 消えた雲の中から姿を現したのは前掛山。これまた浅間山の外輪山だが、黒斑山の山頂から見るその姿は雄大で溜息が出る。
 前掛山の麓に広がるカールもところどころが紅葉して艶やかだった。
 なるほど、この景観のせいでみんな山に取り憑かれるのだ。平地にいては絶対に目にすることのできない景色が広がっている。

 30分ほど山頂で休んでから下りはじめた。
 予定より早く登頂できたため、心の奥では山を舐めていたかもしれない。下りはちゃっちゃと済ませよう、という不遜な考えがあったことは否めない。

 しかし、登山では登りでは心肺機能がものをいい、下りでは筋肉がものをいう。言葉を換えれば、登りは心が試され、下りは肉体が虐められるのだ。よぉくわかった。
 脚がどんどん重くなる。なんということのない段差に躓き、傾斜で滑っても踏ん張りが利かない。ふくらはぎの筋肉がぱんぱんに張っている。
 登りは目の前か足下ばかり見ていたのだが、下りでは傾斜がすべて視界に入る。ほんとにこんな急勾配を登ってきたのか? ここを下って行くのか?
 下りはじめて30分もしないうちに写真を撮る気力も余力も失せ、ただ黙々と脚を動かした。

 高峰高原ホテルの駐車場に帰り着いたのは1時過ぎ。1時間程度で下れるかと思っていたのに、身体が悲鳴をあげて、結局1時間半もかかってしまった。登りとたいして変わらない時間だ。
 疲労困憊。ホテルのラウンジでカフェオレを頼み、砂糖をたっぷり入れて飲んだ。普段はミルクも砂糖も入れないブラック派なのだが、この時ばかりは栄養と糖分が切実に必要だと感じたのだ。

 家に戻ったら仕事をするつもりだったのだが、シャワーを浴び、少しだけとベッドに横たわって目を閉じるとそのまま爆睡してしまった。

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 さて、ワルテルである。帰り着いた我々を狂喜乱舞して迎えてくれたのはいいが、家の中がなんだか小便臭い(涙)。
 先日の連休中、雪音たちと義母が遊びに来ていたのだが、義母が寝起きしていたゲストルームのドアにそこそこの量のシッコが引っかけられていた。

 長時間の留守番で寂しく、不安になり、とりあえず「群れ」ではない者の匂いを消そうとしたものと思われる。
 こういう場合、叱ることもできないので、ただ溜息を漏らし「6歳にもなって留守番もできないのか。ワルテル、かっこ悪いなあ」と呟く。
 そうすると「申し訳ない」という顔をするのだが、同じシチュエーションになればまた繰り返すに決まっているのだ。ああ、玉つきの雄犬はまっこと面倒くさい。

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 もちろん、ソーラはなんの問題もない。

 しかし、おそらく、留守番の間中、ワルテルもソーラも起きたまま我々の帰りを待っていたのだろう。シャワーの後爆睡するわたしの周りで、二頭もぴくりとも動かず眠っていたらしい。

 ういやつらだ。小便ぐらい、掃除すればいいことだもんな。










  1. 2010/10/15(金) 09:00:38|
  2. 登山
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軽井沢で犬とともに暮らしています。 Canon EOS 7Dが愛機。レンズはそこそこ。

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 かつては夜の繁華街の住人。
 今は田舎暮らし。
 ネオンライトも雨上がりの森も、同様に愛す。

 冬が好きなのです。

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