ワルテルと天使たちと小説家

こわこわの時間



 夕方、雷鳴が轟いた。
 ワルテルは寝ている。最初の一発目は気づかない。

 よしよし、そのまま寝ていろ。わたしは思う。しかし、そううまくは行かないのがこの世の常だ。

 二発目が来た。一発目よりでかく、近い。
 ワルテルが跳ね起きた。怯えた目で天井を見上げる。

 三発目、四発目。
 ワルテルは震えだす。部屋の隅っこで縮こまっている。涎がだらだらと垂れている。

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 抱きしめ、身体をさすり「大丈夫だ。雷はいたたなことしないだろう。ん?」などと声をかけてやるが、ワルテルの震えは止まらない。
 恐怖で眼圧が高くなり、目玉が今にも飛び出してしまいそうだ。

 可哀想に、可哀想に。雷が鳴ったらクラシック音楽を大音量でかける。サンダーシャツなるものを着せてやる。雷を怖がる犬に効果があると聞いたものはありとあらゆるものを試してみたが、ワルテルには効き目がない。

 抱きしめ、撫で、雷が去るのを一緒に待ってやるだけだ。

 30分ほどで雷は消えた。
 ワルテルはげっそりとしている。

11_0609_3.jpg

 雷が鳴り止んでも、しばらくはわたしのそばを離れようとしなかった。

 ワルテルが恐怖に震えている間、ソーラはと言えば……


11_0609_5.jpg

 爆睡している(汗)。
 時折、「ワルテルがうるさくて眠れないの~」と言いたげに顔を上げる以外は、どれほどばかでかい雷が鳴ろうと、ソーラはびくともしない。

 


  1. 2011/06/13(月) 09:59:42|
  2. Dog
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軽井沢で犬とともに暮らしています。 Canon EOS 7Dが愛機。レンズはそこそこ。

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Author:walterb
 かつては夜の繁華街の住人。
 今は田舎暮らし。
 ネオンライトも雨上がりの森も、同様に愛す。

 冬が好きなのです。

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