『光あれ』
文藝春秋社刊 定価1470円(税込)
8月26日発売
犯罪は起こらない。犯罪者も出て来ない。人は死ぬが殺人ではない。事故死か病死だ。
3・11が起こる遙か前、原発の街で暮らす人間を描こうと思い立った。
福井県敦賀市、原発銀座と呼ばれる若狭湾周辺の小都市で生まれ育った男の10代前半から30代半ばまでを綴った連作集だ。
反原発の集会やデモをわたしはおぼろげに覚えている。あの頃は日本中のあちこちで幟がはためき、シュプレヒコールが響き渡っていた。
あの光景はいつ日本から消えたのか。
私見だが、バブルと団塊の世代がすべてを変えたのだ。団塊の世代の働き盛りの年代にバブルが起こり、日本人は変質した。
反戦、反原発の声は次第に薄れ、消えてなくなり、人々は何事もなかったかのように日常に舞い戻っていった。
原発の周辺で暮らす人々も、漠然とした不安をそのうちに抱えながら、しかし、その不安に気づかないふりをして生きてきた。いや、そうやって生きるしかなかったのだ。
未来はない。嘘に目をつぶりながら原発に頼って生きていくしかない。そうした人々を描きたかった。
3・11の大災害が来るなんぞ予想すらしていなかった。
3・11の後、人々がこの小説をどう受け止めるのかは知ったことではない。
大事なのは、わたしはわたしの仕事をした。それに尽きる。
- 2011/08/26(金)
12:00:00|
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先週から父さん、パソコンの前でよく頭抱えてるの!
パソコンが挙動不審なんですって!!
パソコンに詳しいお友達に訊いたら、できるだけ早くOSってやつの再インストールした方がいいらしいの。
でも、再インストールする前に大事なファイルはバックアップしておかなきゃならないの。
小説の原稿でしょう、お友達のメールアドレスでしょう、ソフトのシリアルナンバーでしょう、そして、そして、大切な写真画像。
父さん、撮り貯めたわたしたちの画像、1TBを軽く超えてるんですって!
時間がある時に少しずつ外付けHDDに移してたんだけど、メインのHDDにはまだ膨大な量の画像が眠ってるの。それを移してからじゃなきゃ再インストールできないの!
仕事も溜まってるし、再インストールってことになったら2、3日原稿書きのお仕事できなくなるし、それで父さん、頭抱えちゃうの!!
画像の移動にどれぐらい時間かかるかしら? それまでパソコン待ってくれるのかしら?
みんなも無事に済むように祈っててなのー!!
写真は野反湖で撮ったやつなのー♪
- 2011/08/26(金)
11:33:26|
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