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ワルテルと天使たちと小説家

もっともっと、小さくな~れ!!



「明らかに小さくなっていますね」
 肺と左膝、二枚のレントゲン写真を見ながら医者が言った。
 我々素人には写真を見ただけではよくわからない。

「明らかに前回より大きくなっているということはないし、ミリ単位ですが小さくなっていると見ていいと思います」




 ワ ル テ ル ー !
 おまえはなんて偉いんだ! なんて凄いんだー!!!

 抱きしめて、キスの雨を降らせてやりたかったが、ワルテルは車の中だ。
 検査が終わると「もう、こんなところにいるのは嫌だよ!!」と全身で訴えるので、すぐ車に乗せてやることにしている。


 組織球性肉腫にかかるバーニーズの割合 25%
 組織球性肉腫を発症した全犬種の内、バーニーズの割合80%
 発症平均年齢 6.5歳
 腫瘍が発見されてからの平均生存日数 49日

 獣医師が見せてくれた資料にはそうあった。
 たったの49日。
 つまり、飼い主が「うちのワンコ、具合が悪そう」と気づいて病院に行っても手遅れのことの方が多いということだ。
 ワルテルは運がよかった。
 リンパ節にも肺にも転移して、肺の腫瘍なんて目を疑うほどでかいのに、それでも、ワルテルが不調を訴える前に発見できたのだ。治療に入れたのだ。

 このブログを見てくれているバニの飼い主さんたち。
 五歳を過ぎたら必ず健康診断を受けさせましょう。それもできれば年に二度。
 脅かすわけではないけれど、この病気はバニの宿命のようなもので、進行速度も速いのです。
 具合が悪くなってからでは遅い。
 その前に手を打てるよう、年に二度のレントゲン撮影を含めた健康診断を受けさせてください。
 25%です。4頭に1頭の割合でこの恐ろしい病気に襲われる可能性があるのです。

 ワルテルも、腫瘍が発生したのはおそらく昨年末。
 たった二、三ヶ月の間に恐るべき大きさにまで成長してしまいました。
 それでもまだいい方なのです。

12_0319_4.jpg

 腫瘍は小さくなっている。
 しかし、嬉しいことばかりではない。
 肝臓の数値が悪いのだ。先週の血液検査でも悪く、今週はさらに悪化していた。

 抗癌剤は毒だ。
 その毒と戦うためにワルテルの肝臓はフルパワーで戦っている。そして、疲弊しているのだ。

 本来ならば、三度目の抗癌剤を投与するかどうか、昨日判断するはずだった。
 しかし、肝臓の数値が下がらないかぎり抗癌剤は投与できない。

 もう、抗癌剤は入れない。
 検査結果が出るまではそう思っていた。腫瘍が小さくなろうがなっていまいが、もういい。
 そう思っていたのだ。

 だが、腫瘍が小さくなっていると聞いてその決意が揺らいだ。
 肝臓の数値が悪化しているのを知ってさらに揺らぐ。

 癌にかかったワンコのボスは厳しくて辛い選択の連続に直面しなければならない。

 そうならないためにも、是非、健康診断を!!



 

  1. 2012/03/24(土) 09:34:30|
  2. Dog
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軽井沢で犬とともに暮らしています。 Canon EOS 7Dが愛機。レンズはそこそこ。

walterb

Author:walterb
 かつては夜の繁華街の住人。
 今は田舎暮らし。
 ネオンライトも雨上がりの森も、同様に愛す。

 冬が好きなのです。

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