
森の中を走る林道。そのアスファルトの上に落ちる木々の影。影が形作る複雑な縞模様。
この時期のいつもの光景、いつもの光だ。
例年ならシーズンに一度写真を撮ればそれで興味が失せる。
が、今年は違う。
撮って撮って撮りまくっている。
自分の持てる技術、持てる知識をすべて動員してワルテルのいる時間を切り取りたい。

初めて手にしたデジタルカメラはキャノンのIXYというコンデジだった。
マージを撮るためだ。
マージが逝って、カメラはワルテルを撮るためのものに替わった。
だが、ワルテルの動きは素早く、軽井沢の森の中は暗く、コンデジではまともな写真を撮ることができなかった。
だから、デジタル一眼レフに買い換えた。一眼レフは魔法のカメラだと思っていた。すっげーカメラなんだから、どんな状況でもばっちり写るはずだ。
とんでもない誤解だった。カメラメーカーの誇大広告にまんまと乗せられていたのだ。
カメラと写真に関するちゃんとした知識がなければ、たとえ何十万もする最高級の一眼レフを買ったとしてもまともな写真は撮れない。
勉強した。練習した。ネットでいろんなフォトグラファーのいろんな写真を漁るように見た。
ワルテルを撮りたくて、ワルテルとの思い出を残しておきたくて、父ちゃんは気がついたらいっぱしのアマチュアフォトグラファーになっていた。
自分の小説のカバーに自分の写真を使うし、他の作家のカバーに是非写真をと言われるようになった。
どこまで凝り性なんだろうなあ。
でもおかげで、ワルテルの写真は何千枚、いや、一万枚近くあるんじゃないだろうか。
お気に入りの写真はA3にプリントして飾ってある。
もっともっとお気に入りの写真を増やさなきゃ。

父ちゃんの書き方が悪かったのか、みんな勘違いしているようだ。
ワルテルは雷や病院が怖くて具合が悪かったのではない。とても具合が悪いところに雷雨の追い打ちがあったのだ。
- 2012/05/31(木)
09:24:42|
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心配をお掛けしたようで、申し訳ありません。
先週末からワルテルの調子が悪かった。散歩にも行きたがらないし、ご飯も食べない。
ご飯を食べないとなると、どうしてもマージのことを思い出してしまう。
まったく元気のないワルテルを見ていると、このまま衰弱していってしまうのかと心が痛んでいたのだ。
おまけに、日曜、月曜と雷雨が続いた。
だが、月曜の雷雨が去った後、ワルテルは突然、元気を取り戻した。
晩ご飯用の(ワルテルたちの)スープを作っている母ちゃんにまとわりつき、しきりにキッチンの匂いを嗅ぐ。
「腹減ってるのか、ワルテル?」
そう声をかけるとワルテルの目が輝いた。
そして、ご飯一気食い。
心配かけやがって、もう。父ちゃん、毎日泣きそうだったんだぞ。

そういえば、なんだか元気がないなと思える日でも、病院に行って帰ってくると元気が戻っていたりする。
週に二回も嫌なことされるので、ワルテルは今の病院が大嫌いなのだ。
嫌いなこと、怖いこと(雷)が過ぎ去ると元気になるのか……
ともあれ、昨日、今日とワルテルは元気に散歩に行くし、ご飯も食べる。っていうか、正確には母ちゃんが自分の手にご飯を乗せて食べさせてくれるのを食べる。
甘えまくっているのだ。
- 2012/05/30(水)
09:01:25|
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心も表情も仕草さえも三歳児のままなのに、どうして肉体だけ衰えていくんだろう。
ワルテル、父ちゃん、おまえがまた元気に走り回る姿を見たいよ。
それがかなうなら、悪魔にすべてを捧げたっていいよ。
- 2012/05/28(月)
10:40:03|
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わかってはいた。
完全手作り食に戻したら、体重は減る。マージもワルテルもそうだった。
でも、ソーラはどうかなあ……
体重42キロ。腰回りぱんっぱんっ。
ご飯の量がワルテルの三分の二でも全然痩せなかった。
先日、ソーラを洗いに出した時に体重を量ってもらった。
なんと、38キロ!!!!(ファンファーレ!)
腰回りもすっきりして、走る姿も軽快だ。
40キロを切るなんて何年ぶりだろう、ソーラ。

テレビで見たのだったか、だれかに聞いたのだったか、猿の実験で、飽食させた猿といつもお腹を空かせているぐらいの食事しか与えられない猿では、後者の方がずっと健康状態がいいし長生きするそうだ。
手作り食にすると犬たちは十中八九痩せる。なんだか痩せると心配になってご飯の量を増やしてしまったり、おやつをたくさんあげたりしたくなる。
そこをぐっと我慢。
必要なものは食べさせているのだから、栄養失調で死ぬことなどないのだ。
「父さん、ご飯足りないの。もっと食べたいの」
そういう目で見つめられてもぐっとこらえて、我慢、我慢。
肥りすぎよりは痩せている方がずっといい。

そうそう、ワルテルの食事はマクロビオティックをベースにした健康食。
ワルテルに付き合って、父ちゃん、母ちゃんもなんちゃってマクロビオティック的な食事にあらためた。
とはいっても、ヴェジタリアンにはなれないし、なる気もないから、肉や魚も食べる。ただし、量は従来の三分の一。
代わりに、玄米や野菜をたんまり食べる。
二ヶ月経ったら、父ちゃんも母ちゃんも3キロから4キロ痩せていた。
今まで母ちゃん、どれだけのダイエット方法を試してきたことか。それでも全然痩せず「お願いだから、効きもしないダイエットに大金つぎ込むのやめて、運動で痩せてください」と何度父ちゃんに懇願されたことか。それでも痩せることはなかった。
でも、玄米中心食にしただけで、なんの努力もせずに痩せた。今でも体重は少しずつ減っている。
タニタの体重計によると、筋肉量は変わらず、体脂肪が減っているから、脂肪が落ちた分体重が減っているのだ。
食事を変える前に買った服やズボンがゆるゆるでシルエットもおかしくなって、それが最近の母ちゃんの悩みの種だが、贅沢な悩みだろう。
しかし、あれだね、白米じゃなきゃ絶対に嫌だっていう人たちの気が知れないね。
父ちゃん、玄米の方が白米の十倍美味しいと思うんだけど。
もちろん、ワルテルとソーラのご飯にも玄米は入っている。
- 2012/05/24(木)
09:28:42|
- Dog
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一昨日、昨日とワルテルに元気がなかった。
体温を計ると、39.1度。
病院に行ったら先生に叱られた。
曰く、どんなに元気に見えてもワルテルは重病を患っている。人間なら入院だ。ワルテルは自宅療養していると考えなさい。
父ちゃん、しょぼーん。
そだよな。金環食のロケハンにって、土曜日は浅間牧場、日曜は高峰高原って、ワルテルを連れ回したもんな。
疲れるよな。熱も出るよな。
父ちゃん、反省、大反省。

でも、さすがは標高2000メートル、まだ雪が残ってて、ワルテルご機嫌だったんだ。
それで父ちゃん、調子に乗っちゃった。
ごめんな、ごめんな、ワルテル。

日食前後というのは月の影響力が大きくて、動物の身体にも様々な影響を及ぼすのだそうだ。
病気の人間、病気の動物はさらに具合が悪くなることもあるという。
そのせいもあるんだろうなあ。
ともあれ、一晩寝たら、ワルテルは元気を回復した。
ほっと胸をなで下ろす父ちゃんだった。
- 2012/05/23(水)
09:46:38|
- 軽井沢 春夏秋冬
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実際の金環食より、これぐらいの欠け方で、これぐらいのサイズで撮るのがセクシーだと思った。

日食観察用眼鏡で金環食を見る母ちゃんとワルテルたち。
なにしてんだよう、早く散歩の続きしようよう。金環食にはまったく興味なし。当たり前か。

金環食とワルテルたちを一緒に撮ろうと思っても、ほら、この通り。
太陽が明るすぎるのだ。

金環食。
雲がほとんどなかったため、レンズに強いフィルターをかけると、太陽以外は真っ暗。風景もなにも見えない、図鑑的写真になってしまう。
見るのは楽しいが、撮るにはつまらない被写体だ。

木漏れ日が食の形に!
ああ、こんなことなら、最初から森に分け入って、金環食の木漏れ日と犬たちを撮ればよかったのだなあ……
- 2012/05/22(火)
11:05:18|
- 軽井沢 春夏秋冬
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山や丘の上に金環食。
ワルテルとソーラは丘のてっぺんに、父ちゃんは丘の下までおりて、望遠レンズで金環食を背後にしたワルテルたちのシルエットを……
企画は雄大だったのだが、ものの見事にすかされてしまった。
この時期の午前七時半、太陽の位置が高すぎるのだ!!
なにをどうしたって、望遠レンズでは太陽とワルテルたちを同じ画面に収めることができない。
広角レンズを使うと、食がよくわからない。というより、太陽と犬たちの露出が違いすぎてどうにもならない。

土曜日は浅間牧場、日曜は高峰高原へとロケハンに行ったのだが、無駄だった。犬たちだけじゃない。金環食を入れた山々の風景をと思っても、やはり太陽の位置が高すぎる。
溜息しかでなかった。

結局、今朝はワルテルの体調も考えて、いつもの散歩コースへ。
昨夜の天気予報では曇りだったが、なんとぴーかん。食がばっちり見えた。
あわよくば、田んぼの水面に写りこんだ食と犬たちをなんて思ってもいたのだが、まったくの無風ならいざしらず、水面にうつる太陽は輪郭がぼやけ、食なんだかどうかすら定かではない。

撮影は諦め、金環食を楽しむことに専念した。
ま、見えただけでよしとするか(苦笑)。

まあそれにしても土曜の朝は、まるで真冬みたいにクリアな空だった。
- 2012/05/21(月)
10:30:53|
- 軽井沢 春夏秋冬
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朝、散歩に行こうと外に出たら、地面がうっすらと濡れていた。夜の間に一雨あったらしい。
それを証明するかのように、空は雲に覆われていた。
散歩に出て十分ぐらいすると、雲が割れて日が射してきた。
ああ、いい朝日だなあと視線をあげて、脚が止まった。
雲の割れ目から顔を出した浅間山が冠雪していたのだ。

5月の初旬に冠雪することはある。
しかし、半ばを過ぎたこの時期の冠雪は、軽井沢に来てから初めてかもしれない。
この日、軽井沢の最低気温は5度だった。ということは、標高2600メートルの浅間山頂付近は氷点下まで下がっただろう。雪が降ってもなんの不思議もない。
とにかく、今年の5月はやたらと寒いのだ。

しかし、寒いとは言っても、それは人間にとってのこと。
最低気温は5度でも、陽射しがあると気温は急上昇する。
ソーラなんか、すぐにはあはあはあだ。
梅雨が明けたら、朝は5時に起きるか。
父ちゃん、ちょっときついけど、ワルテルとソーラのためだもんなあ。
- 2012/05/19(土)
10:09:29|
- 軽井沢 春夏秋冬
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いつものご飯に、鶏ササミではなく、鶏モモ、砂肝、レバーを入れてみた。
ソーラ完食。鶏モモ以外は……
うーん、いわゆる正肉が嫌なのか……
しょうがないから、買ってきたモモ肉は唐揚げにでもして人間が食おう。
でも、ササミやモモ肉なら母ちゃんが切ってくれるんだけど、内臓系は「気持ち悪い」と言ってやってくれないんだよなあ。
父ちゃんの仕事が増えるんだよなあ。
ま、しょうがないか。我が愛しのソーラのためだ。

今回のヒートでソーラは犬舎で交配したのだが(男の子を乗せようとしないため、人工授精)、昨日、検査に行った。
本当の結果発表はこっちだ。
ソーラ、妊娠しておらず!
やりっ!!!
犬舎ではソーラがなかなか妊娠しないことを「馳さんの呪い」と呼んでいるらしい……

そうそう、例の漂白剤のような匂いのする肺の薬。
コメントにあったお勧めどおり、薬局でカプセルを買ってきて薬を入れ、それを砂糖を入れない小豆のあんこでくるんだら、ワルテルぺろりと食べてくれた。
小豆も咳に効くと言われている食材なので一石二鳥だ。
みなさん、いつもありがとう!!
- 2012/05/18(金)
10:39:28|
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この二日ほど、ソーラがご飯を残す。
驚愕である。ワルテルならともかく、ソーラがご飯を残すなんて、なにかの病気か? 本気でそう心配する。
しかぁし、ご飯の器の中の、スープと玄米は食べるのだ。肉だけ食べない。
どうやら、スーパーで買ってくる鶏ササミ(いいお肉なのよー!!)に飽きたらしい(滝汗)。
しょうがないので、父ちゃん、今日は朝イチでスーパーに行ってきた。ササミに飽きたなら、もも肉とレバーと砂肝のミックスでどうじゃー?

結果は今日の晩ご飯の時に判明します。
- 2012/05/17(木)
10:58:48|
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薬を飲ませるのが大変なのだ。
錠剤はいい。ご飯に混ぜ込んじゃえば文句も言わずに一緒に食べてくれる。
問題は、液体の薬だ。
ホメオパシー、フラワーレメディ、etc。
たった一滴飲んでくれればいいのだが、それが難しい。
医者からは、鼻に一滴落とせば自分で舐めとってくれるから、と言われていたのだが、ワルテルは徹底拒否。
なので、指に水滴を落とし、それを舐めさせる。
最初はそれも嫌がっていたが、ちらっとでも舐めてくれたら誉めたおす作戦が功を制して、今ではいやいやながら舐めてくれるようになった。
それだって、一日何度も繰り返されるのだ。最後の方は「もういいよ、父ちゃん」てな態度で顔を背けるので、薬のついた指を口に押し込んでやる。
もちろん、その後で「ありがとうな、ワルテル」と言うことは忘れない。

一番大変なのは、咳を鎮めるための薬だ。
これは二種類の液体を混ぜ合わせて飲ませるものなのだが、漂白剤のような匂いがする。
人間でも一瞬、うぇっとなる。嗅覚が優れているワンコに飲ませるのは至難の技だ。
リンゴジュースに混ぜてやれば飲みやすくなるとは言われたが、もう、薬の匂い嗅いだ瞬間から「先生、これ、犬絶対に飲まないよ」と父ちゃんは言った。
先生、研究者タイプで、ちょっと世間ずれしているところがあるのだ。
しかし、ワルテルのため、なんとしてでも飲ませなければならない。それも、それなりの量を。
ただのリンゴジュースじゃ飲まないことは自明の理なので、頂き物のとても美味しいリンゴをすり下ろす。
掌に注射器で吸い上げた薬を、2、3滴落とす。それをすったリンゴひとつまみと混ぜ合わせ、ワルテルの口元に持っていく。
ワルテルは匂いを嗅いだ瞬間そっぽを向く。
ここからが勝負だ。
左手で薬をつけていないすりリンゴを摘み、ワルテルの口元に持っていく。ワルテルはそれを舐めとる。すかさず、薬がついた方のリンゴを口に押しつける。
ワルテルはそれも舐め、顔をしかめてそっぽを向く。
「ワルテル、食べたな。偉いな。父ちゃんと母ちゃんのためにありがとう!!」
もう、大袈裟なぐらい撫で回し、褒めそやし、感謝する。
ワルテルが尻尾を振りはじめる。
また同じように薬をつけたすりリンゴを手に乗せる。
ワルテルが舐めとってくれる。
「ありがとう、ありがとうな、ワルテル。もうちょっと頑張ろうな!!」
さらに撫で、褒め、感謝する。
そんなことを繰り返し、やっとすべての薬を飲ませ終えると、リンゴをすってから優に30分は経っている。
これを毎晩繰り返すのだ。

しかし、薬が効いているのかいないのか、ワルテルの咳は収まりつつある。
父ちゃんと母ちゃんがワルテルのために頑張って、ワルテルが父ちゃんと母ちゃんのために頑張ってくれてるからだ。
毎日大変だけど、本当に、本当に、ありがとうな、ワルテル。

もちろん、我が儘ひとつ言わずにワルテルを見守ってくれてるソーラにも、ありがとうだよ。
- 2012/05/16(水)
09:53:06|
- Dog
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一喜一憂しないでください。
医者にはそう言われている。健康な人間だって犬だって、調子のいい時と悪い時がある。
ましてや大変な病気に冒されているワルテルだ。調子の悪い時は、そりゃ、いかにも具合が悪くみえるかもしれない。
でも、調子が悪そうだからとこちらが暗くなると、その気持ちに犬も反応する。
だから、一喜一憂しないでください。

わかっちゃいる。わかっちゃいるのだが、それでも時に心配になる。
日曜、月曜と、ワルテルに覇気がなかった。相変わらず咳も辛そうだ。
散歩に出ても足取りが重い。尻尾が垂れている。
どうした、ワルテル? 調子が悪いのか? どこかいたたなところでもあるのか?
話しかけると、ワルテルはちょっと不安そうな顔で父ちゃんを見上げる。
この顔つきには見覚えがある。
低気圧が近づいている時。雷が鳴りそうな時。
こわこわなのか? ただそれだけなのか? 具合が悪いとかいたたじゃないのか?
父ちゃんはワルテルが安心して眠るまで、背中を撫で続ける。
腕がぱんぱんだ。

今朝、ワルテルは元気に飛び起きた。
「早く散歩に行こうよ、父ちゃん!!」
外は小雨。どうやら、雷のおそれがなくなったらしい。それでこの元気だ。
そうかそうか、ただこわこわだったのか。よかった……
一喜一憂するなかれ。
それでも揺れる親心。
- 2012/05/15(火)
11:13:17|
- Dog
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日曜日の早朝、気温はなんとマイナス1度。
なんじゃーい!! もう五月も半ばだぞっ!!!
父ちゃん、なかなかベッドから抜け出せず、それでもなんとか腹をくくって起きたけど、「さっぶ~~~っ(涙)」
タンスの奥にしまってた冬用の温かいズボンとダウンジャケット掘り出して、なんとか散歩に出かける勇気が湧いた。
それにしても寒い。手袋がないと指先がかじかんで動かない。
今年は間違いなく4月より5月の方が寒い。今のところは、だけど。

しかし、こんなにも寒いというのに、カメラを通して見える世界はすっかり春色なのだった。
タンポポやレンギョウ、ツツジが咲き乱れ、田んぼには水が張られていた。
もう、本格的な農業シーズンなのだ。

しかし、ほんっとに寒かった~(涙)
- 2012/05/14(月)
09:41:19|
- 軽井沢 春夏秋冬
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ソーラは賢い。ソーラは逞しい。ソーラは優しい。
でも、ワルテルがそばにいないとなんだか不安になる。
病院に行く時、ソーラは車の中でお留守番だ。なぜなら、ソーラは病院が大嫌いだから。自分が診察を受けるわけでもないのに、待合室にいるだけでぶるぶる震えてしまう。
「だから、ソーラは車の中でお留守番な」
でも、ソーラはワルテルがいないお留守番も嫌いなのだ。
ワルテルがいれば静かにできるお留守番も、ワルテルだけが車を降りた途端、ひんひんぶこぶこ変な鳴き声を出してわたしも連れてってなのー! と訴える。
しかたがないなと一緒に病院に入るとぶるぶる震えが止まらない。
だからさー、父ちゃん言ったじゃんか。少しの間だから、車の中で待ってろって。
病院は相当いやみたいだから、ソーラをまた車に戻す。すると、ひんひんぶこぶこ。
ワルテルの診察が終わり、家に帰る途中の道の駅に寄ると、ワルテルとソーラは父ちゃんたちが買い物している間、車の中で留守番だ。
この時、ひんひんぶこぶこはない。ワルテルがいるから安心なのだ。
我が家ではソーラのことをワルテル分離不安症と診断している(苦笑)。

先日、ヒートの終わったソーラを迎えに行った時、犬舎のIさんがしみじみと呟いた。
「ソーラは本当に賢いなあ」
ある日、犬舎に5、6人のお客さんがあったそうだ。
ソーラは人の間をじゅんぐりに回り、撫で撫でしてもらう。
もちろん、その間も人の出入りはある。車に荷物を撮りに行く人、用を足しに行く人。
Iさんがなんとなくソーラを観察していると、ソーラはだれに撫でてもらってだれに撫でてもらっていないかをちゃんと把握しているのだという。
だれかが荷物を取って戻ってきたらその人に撫でなでをねだる。
だれかがトイレから出てきたら、その人の横にちょこんと座る。
お客さん全員に撫でてもらう。
Iさんはそんなソーラを見てしきりに感心したそうだ。
それほど賢いソーラでも、怒りん坊で威張りん坊のワルテルがいないと留守番ができないのだ。
犬っていう生き物は本当に面白い。
- 2012/05/11(金)
10:51:41|
- Dog
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2月の頭に、ワルテルが組織球性肉腫に冒されていると判明してから三ヶ月が経った。
下手をしたら、病気の発覚から一月ちょっとで死んでしまうこともある病気だ。それが三ヶ月。短いのか長いのか、よくわからない。
このブログを読んでいない人たちに「実は、ワルテルはちょっとやっかいな癌に冒されてるんです」と言っても、すぐには信じてもらえない。
それぐらい、ワルテルは見た目が変わらないし、活力も旺盛だ。
だが、それでも、激しく動き回ったり興奮したあとは疲れが見えるようになっている。それが年のせいなのか、癌のせいなのかはよくわからない。
癌じゃなくてももう8歳なのだ。バーニーズなら充分に老犬の域だ。

「癌をなくそうとは思わないでくださいね」
自然療法の専門医はそう言う。癌を消そうと思ったら、負担の重い治療を施すことになり、ワルテル自身を痛めつけることになる。
だから、これ以上大きくならないでください、悪さをしないでくださいと癌にお願いしながら闘病するのだ。
癌は突然やってきたお客さんのようなもので、追い出すこともできないのだから、客がもういいと言うまで付き合わなければならない。
我々はワルテルの癌とうまく付き合っているだろうか?
「注射も薬もただのサポートです」
医者はそうも言う。
治療のメインは家庭にある。身体にいい食事とストレスのない幸せな毎日。それがワルテルの免疫力を高め、癌の増殖を抑える。
実はソーラの脇の下にも腫瘍ができていた。検査をしてもらったら良性だったのでほっとしたのだが、それでも、いつか悪性に変わる可能性があるので折を見て切除手術をした方がいいと西洋医学の獣医師には言われていた。
だが、ワルテルと一緒にソーラの食事を変えてから三ヶ月、ウズラの卵ほどもあった脇の下のふくらみはどんどん小さくなり、今では小指の先ほどしかない。
ソーラは治療を受けていない。だから、これは食事のおかげだとしか思えない。
ソーラの腫瘍が食事のおかげで小さくなった。
だから、ワルテルの癌も……ソーラのおかげで、ワルテルの癌が小さくなるイメージを想起しやすい。
「小さくなーれ、小さくなーれ」
ソーラの小さくなった腫瘍をイメージしながら、ワルテルにマッサージを施してやる。
ワルテルは幸せそうに目を細める。
わたしも撫で撫でしてほしーのー、とソーラがやって来る。
ソーラとワルテルに甘えられて、父ちゃんは自分がどれだけ幸せなのかということを実感する。

「お客さんとは長いつきあいになりますからね、覚悟して」
医者は言う。
お客さんとはもちろん、ワルテルの癌のことだ。
長くて結構。いや、長くなくては困る。覚悟はできている。
一ヶ月が三ヶ月に、三ヶ月が半年に、半年が一年に……
できるだけ長く、癌と付き合っていくんだ。
な、ワルテル?
- 2012/05/09(水)
09:48:48|
- Dog
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桜並木の下でステイ。

ワルテルはステイ無視。露骨すぎる聞こえないふり。
最近、甘やかしすぎかなあ。
ソーラはじっとステイ。父ちゃんのOKが出るまで絶対に動かない。

父ちゃんの怒りがMAXに達すると、「あれ、父ちゃん、ぼくのこと呼んでたの?」とわざとらしいエクスキューズをしながら戻ってくるワルテル。
その間、ソーラは動かない。
ソーラの爪の垢を煎じてワルテルに飲ませたい……
- 2012/05/08(火)
11:38:19|
- 軽井沢 春夏秋冬
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「ソーラの寝姿はほんっとだらしない」
と母ちゃんがよく嘆息する。
同じ女子として呆れるやらなんやらあるらしい。

確かにソーラの寝姿はゆるゆるだ。全身が伸びまくっている。
すっかり安心して寝ているんだ。
警戒心の強いワルテルはこんな格好は父ちゃんや母ちゃんにも滅多に見せない。
爆睡していたって、大事なところはちゃんと隠している。

父ちゃんは時々こっそり、ソーラがひとりで寝ている寝室の様子を見に行く。
父ちゃんのベッドの上で、ゆるゆるだらーんと寝ているソーラを見て、胸をきゅんとさせている。
我慢できなくなってソーラを撫でる。ソーラは起きるどころか、さらにゆるゆるだらーんになる。
なんて可愛いんだろう(激親馬鹿)。

ワルテルはほら、そっと近づいてもすぐに目をさますんだ。
- 2012/05/07(月)
09:58:42|
- Dog
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五月二日。天気予報は朝から雨。
よっしゃ、今年最後の桜を撮るぞといつもより1時間早く起きた。
向かったのは隣町の公園。
早朝のだれもいない公園で、雨に濡れた桜を思う存分撮るのだ。
が!
この公園の桜、例年なら満開になるのはGW前。平日の早朝に行けば、犬たちのリードを外して写真を自由に撮ることができるのだが、今年はだめだった。
朝の6時前から散歩している爺さん、婆さん、犬連れ夫婦。
そか。GWなのだ。中日だからと期待しても無駄だった(涙)
しょうがないので、テストシュートして、犬たちのリード外してステイ、撮影位置まで駆けていってシャッターを切る。三秒間の冒険を何度かこなした(爆)。
思うようには撮れなかったが、それでも、この一枚を撮れただけでよしとしよう。
今年の桜、最良の一枚だ。
- 2012/05/06(日)
10:35:17|
- 軽井沢 春夏秋冬
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今朝、なにかが激しくドアを叩く音に起こされた。
ワルテルが「この部屋から出して」と言わんばかりに、前足で寝室のドアをどんどんと叩いていたのだ。
「どうした、ワルテル? 具合が悪いのか?」
慌てて飛び起きた途端、空がぴかっと光り、間髪入れずに雷鳴が轟いた。
近い。でかい。
空気がびりびり震え、ドアや窓ががたがたと音を立てて震える。
時計を見ると午前5時。
実は父ちゃん、前日深酒していた。4時間ぐらいしか寝ていない。
しかし、普段は雷なんか屁のカッパのソーラでさえ、凄まじい雷鳴に身じろぎしている。
二日酔いと寝不足の頭を抱えながら、二頭を慰めた。
なにもこんな時間に雷鳴らなくていいだろうに……(涙)
しかし、ワルテル、雷を怖がっているが、恐がり方が違った。
これまでは、雷がなると呼吸が荒くなり、一カ所にじっとしていられずとにかくうろうろうろうろと動き回り、涎だらだらだったのだ。
だが今朝は、固まっているだけだ。呼吸が荒くなることもない。怯えた目で身を固くしている。
実は、癌治療のために通っている自然療法専門の病院で、ワルテルの雷恐怖症についても相談していたのだ。
そこで、フラワーバッチレメディのレスキューレメディと、恐怖を緩和するためのホメオパシーの薬を処方してもらい、雷が鳴ったり、強風が吹く度にワルテルに飲ませてきた。
それが効いているのではないかと思うのだ。
自然療法は万能の魔法なんかじゃない。
しかし、西洋医学の医者に雷恐怖症を相談したところで肩をすくめられるのが落ちだろう。
どちらにもメリットとデメリットがある。それを飼い主が勘案して治療方針を決めてやる。難しい決断だが、決断するしかない。
とりあえず、雷恐怖症に関しては、自然療法の獣医師に相談して本当によかったと思っている。
- 2012/05/04(金)
10:40:04|
- その他
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さあ、できたぞ。
特製馬アキレスジャーキーだ。
特製ったって、馬のアキレス腱を天日で干しただけだけどなあ。
あー、もう涎だらだらじゃんかっ!
落ち着け。あげるから、焦るな。涎垂らすな~(苦笑)
一時はおやつも厳禁だったけど、天然素材のものならOKのおゆるしが出たからなあ。
うまいか? ゆっくり噛んで味わえよ、ワルテル、ソーラ。

噛んでるうちに、目がとろーんってなっていくんだよな。恍惚の顔だ。
子犬んときは、木やオモチャなんか噛んでても同じ顔してたよな。でも、三歳過ぎたぐらいから、オモチャには反応しなくなったもんな。
この顔見せてくれるの、骨やジャーキー噛んでる時だけだからなあ……

ああ、ソーラ……
目が血走ってる。獣の目になってる。
いいよいいよ、それがソーラの恍惚の顔だもんなあ(苦笑)
- 2012/05/02(水)
10:01:15|
- Dog
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