ワルテルと天使たちと小説家

月に一度の……



 月に一度、ワルテルの体調が悪化する。
 今回は月曜日ごろから明らかに具合が悪そうだ。先週、毎日のように続いた雷雨のせいだろうか。
 動きが重く、のろく、食欲も落ちている。散歩に出ても、シッコとウンチを済ませたらすぐ、家に戻りたがる。家では一日中眠っている。

 具合が悪そうだからといって、慌てたりはしない。が、心配にはなる。
 だから、寝ているワルテルをそっと撫でる。「元気になあれ、元気になあれ」と心の中で唱えながら。

 するとワルテルは目を開け、迷惑そうな顔をする。
「あっちへ行ってよ、父ちゃん」

 身体の調子が良くないときはそっとしておいてほしいらしいのだ。普段は父ちゃんのそばにいたがるのに、こういうときはひとりで父ちゃんの仕事部屋や寝室に行って寝る。

 ハグしたくてたまらないのをぐっと堪えて、ワルテルの好きにさせる。
「はいはい、父ちゃんは邪魔なんだな、わかったよ」

 父ちゃんは、少し離れたところから、ワルテルの様子を見守るのだ。

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12_0722_3.jpg

 今回の写真は10日ほど前に撮ったものだ。
 ソーラが、ワルテルと遊ぼうとしきりに誘いをかけている。
 だが、ワルテルは決して応じない。この時は調子がよかったが、それでも、自分の身体が本調子からほど遠いことをワルテルは承知しているのだ。

 ソーラとは遊びたくても遊べない。だから、あっち行けよ、ソーラ。

 誘っても無駄だと悟ると、ソーラはひとりで走りはじめる。

 そんな二頭を見ていると、父ちゃんは切なくなってくる。
 いつか、昔のように心置きなく遊ばせてやれる日が来るのだろうか……

 
 幸いなのは、昨日の夕方から空気が激変したことだ。
 北から乾いた爽やかな風が吹いてきて、湿度が劇的に下がった。久々にエアコンを切ったが、犬たちが暑がる様子もない。
 今朝の気温は15度で、半袖一枚では寒いほどだった。今は晴れて気温はあがっているが湿度は低いまま。なんとも過ごしやすい「高原の夏」だ。軽井沢には珍しい。

 頼むからこの気候がずっと続いてくれ。
 朝から、ことあるごとに祈る父ちゃんである。


 

 

  1. 2012/08/01(水) 10:35:54|
  2. Dog
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軽井沢で犬とともに暮らしています。 Canon EOS 7Dが愛機。レンズはそこそこ。

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Author:walterb
 かつては夜の繁華街の住人。
 今は田舎暮らし。
 ネオンライトも雨上がりの森も、同様に愛す。

 冬が好きなのです。

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