
満月が近づくと、ワルテルの左脚がむくみはじめる。
それはもう、見事なまでに正確にむくみはじめるのだ。
むくみを取ってやるには、生姜湿布が一番だ。
二リットルの水を70度近くまで沸かす。
200グラムほどの生姜を皮ごとすり下ろし、その絞り汁をお湯に入れる。
あとは、タオルやさらしをその液体につけて絞り、ワルテルの脚を何重にもくるむ。
2、3日もすればむくみが取れてくる。
生姜の匂いで他の匂いが消えて、精神衛生的にも上々だ。

それから、ワルテルが水を飲む、なんて父ちゃんついつい簡単に書いてしまうのだが、実際に飲ませているのは葛湯を冷ましたものだ。
200ccの水に小さじ一杯の葛粉をよく溶かし、弱火にかけてかき回し続ける。葛湯が透明になってきたらできあがり。
以前にも書いたと思うが、葛には胃腸を整えたり、身体の陰陽のバランスを修正するすぐれた力がある。
ワルテルはその葛湯を、実に美味しそうに飲んでくれる。
満月+台風の今夜。
なにが来たって頑張るけど、台風で木がなぎ倒されて停電になるのだけは避けてほしい。
数年前の悪夢がよみがえる。
- 2012/09/30(日)
09:36:25|
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昨日、ワルテルは病院から戻ると寝続けた。
水は飲むが、ご飯には見向きもしない。
先生曰く「満月が近づくと、消化吸収にもエネルギーを使いたくなくなるんじゃないかな」
ただひたすらに寝てエネルギーを蓄えておくのだ。
寝ては水を飲み、水を飲んでは寝る。
今日はこのままご飯食べないんだろうなと思っていた。
午後8時ごろだったろうか。
ワルテルがむくりと上半身を起こした。
虚ろな目で父ちゃんを見る。
「水か? それともご飯食べたいのか?」
ご飯という単語に、ワルテルの耳がぴくりと動いた。
「そうか、ご飯か。待ってろ」
大急ぎでご飯を用意し、ワルテルのもとへ運んでいった。
自分からは食べない。しかし、父ちゃんの手に乗せたご飯をぺろぺろと舐めとって食べる。
ゆっくり、ゆっくり食べる。
いつもの量の四分の三を食べて、ワルテルは力尽きたようにまた眠りはじめた。
手の上を動くワルテルの舌の柔らかさと温かさに胸がいっぱいになる。
- 2012/09/29(土)
11:29:24|
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前にも書いたが、満月が近づくにつれて、ワルテルの食欲にばらつきが出てきた。
だが、食べることは食べるし、目に力がある。
以前は食べられなかったし、目にもいつも膜が掛かっていたのだ。
だいじょうぶ、だいじょうぶ。

念のため、今日、明日と続けて病院へ行き、日曜日のための備えを万全にする。
これを乗り切れば、ワルテルは大好きな冬を迎えることができる、雪景色を見ることができる。
そんな気がしている。

「みんな心配してるんだから、土日も更新しなくちゃだめじゃない!」
と先輩作家の唯川恵さんに叱られたので、土日も更新します(苦笑)。
- 2012/09/28(金)
09:00:14|
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夏の間は、父ちゃんが呼ぶととりあえずベッドに乗ってくるけど、一分もしないうちにベッドをおりて、ひんやりとしたタイルの上で寝ていたソーラ。
気がつくと、また父ちゃんのベッドを我が物顔で占領している。
朝までずっと父ちゃんとくっついて寝る。
あったかくて柔らかくていいんだよなあ、ソーラは。
でも、換毛がはじまったので、口の中に毛が入って、父ちゃんは夜中に何度も目覚めてしまう(涙)。
- 2012/09/27(木)
10:26:01|
- 軽井沢 春夏秋冬
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今朝の気温は9℃!
9℃!! 父ちゃんもソーラも吐く息真っ白。
つい先日まで半袖に夏ズボンで歩いてるとはあはあだったのに、長袖シャツ着て薄手の上着羽織って、それでも寒いからウインドブレーカーまで着用。でもまだ寒い!!
身体はまだ夏モードのまんまなんだ。

気温の急激な低下で、紅葉がちらほらとはじまっている。
でも、夏が長かったせいか、気温の低下が急なせいか、今年の紅葉は汚いっぽいぞ!!
満月まであとわずか。
気のせいだと思いたいが、ワルテルの食欲に翳りが出ているような気がする。
踏ん張れワルテル。
おまえの大好きな季節がやっと来たんだぞ!!
- 2012/09/26(水)
10:34:14|
- 軽井沢 春夏秋冬
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病院に行くたびに、先生のにっかにかが増していく。
ワルテルの回復が我がことのように嬉しいらしい。
「凄いな、ワルテル。たいしたもんだ!!」
先生はにっかにかだけど、ワルテルはぶんむくれだ。
なんでもいいから早く終わらせて家に帰ろうよ~
ワルテルの顔はいつもそう言っている。

今日、先生はワルテルの左脚を触診しながらぽつりと言った。
「立てとか歩けとは言わないけど、ワルテル、下半身動かせるようになるといいんだけどなあ」
下半身っていうかね、先生……
父ちゃんは先生に言った。
まず、尻尾が動くようになってほしいんだよね。それが我が家の一番のプライオリティ。
ワルテルが尻尾を振るのを最後に見たのはいつになるだろう。
嬉しいときはもちろん、怒ってるとき、怖いとき、悲しいとき、ワルテルの尻尾はいつだってぶんぶん揺れていた。起きている時は四六時中揺れていたんだ。
それが今はぴくりとも動かない。
立って歩き回るワルテルを見たい。それは当然だ。
だが、それより先に、父ちゃんや母ちゃんが撫で撫でしたら、ご飯を運んでいったら、ワルテルの尻尾がぶんぶん揺れてくれたらこれ以上の幸せなはいって気がする。
「そうか、尻尾かー。大丈夫、動かせるようになるよな、ワルテル」
先生はにっかにかのまま、ワルテルの尻尾を優しく撫でた。
ワルテルはぶんむくれのままだった(苦笑)。
- 2012/09/25(火)
11:05:21|
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母ちゃん、もっとカートを道の端に寄せてよ。
匂い嗅げないじゃないか。パトロールできないじゃないか。
いっぱい匂い嗅ぎたいんだ。パトロールしなきゃならないんだ。
だから、早く、早く、母ちゃん!!

散歩に出ても特ににっかにかになることはなくなった。
その代わり、生真面目な顔で草花や電柱の匂いを嗅ぐ。
パトロールは仕事だもんな。笑ってるひまなんかないもんな、ワルテル。

顔つきにも凛々しさが戻ってきたなあ。
- 2012/09/24(月)
10:44:06|
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こないだの夕方、母ちゃんが歯医者に行った。
そろそろ診療も終わりかなというころ、雨が降りはじめた。土砂降りだ。
これは迎えに行ってやらないと可哀想だな。
途中の公園でソーラにシッコとウンチさせて、それから歯医者まで行こう。
「ワルテル、母ちゃん迎えに行ってくるからな。少しの間だ。ひとりで留守番できるよな? だいじょぶだよな?」
それまで寝ていたワルテル、かっと目を見開いて、ぴーぴーふがふが、ふがふがぴーと鳴きはじめた。
いやだ、いやだ、ぼくも一緒に行く!!
そんなこと言ったって、外は土砂降りだし、車に乗せるだけでもワルテルずぶ濡れになるし、な、すぐ帰ってくるから、我慢できるだろう?
ぴーぴーふがふがーっ!!
ワルテルは上半身を起こしていざろうとし、ベッドから落ちそうになった。
先週までなら考えられない動きだ。
しかし、元気になったのはいいけどよー……(苦笑)

雨は降り止む気配がない。
しかたがないので、ソーラには可哀想だったが、庭でシッコとウンチだけさせて、ワルテルと一緒にお留守番するように頼んだ。
ソーラが一緒だと、ワルテルも激しい自己主張はしなくなる。
大慌てで母ちゃんを迎えに行って、戻った。
ワルテルは爆睡していた(爆)。

ソーラ、兄ちゃん見守っててくれてありがとな。
散歩に行けなくても不満ひとつ言わずににっかにかの笑顔でいてくれてありがとな。
- 2012/09/21(金)
10:31:07|
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雪音たちが帰った次の日の朝、ウンチの匂いで目が覚めた。
ああ、ワルテルがウンチしてる。母ちゃん起こして、一緒に綺麗にしてやらなきゃ……それにしてもこの時間のウンチ、やめてほしいなあ(涙)
ここ数週間、ワルテルのウンチは軟便だ。お尻周りや尻尾の付け根が激しく汚れ、それを綺麗にしてやるのに30分はかかる。
母ちゃんを起こす前に状況を確認しようとワルテルのお尻のあたりを覗きこんだ。
あれ?
ころんとしたウンチがふたつ、転がっている。
ウンチ袋に突っ込んだ手でウンチを拾い上げてみた。
適度に弾力のある、実にいいウンチだった。
「ワルテル、軟便じゃないな。いいウンチだなあ。すっごくいいウンチだあ」
泣きながら残りのウンチを拾い上げた。
ワルテルの体調は確実に上向いている。
食事の量も格段に増えた。
いいぞ、ワルテル。この調子だ!!
- 2012/09/20(木)
08:50:17|
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リードを外してやると、ソーラは母ちゃんとワルテルの元にすっ飛んでいく。
母ちゃんとワルテルにまとわりついて、それからまた、父ちゃんのところに全速力で戻ってくる。
「父さん、母さんとワルテル、だいじょぶなのー!」
そう報告しに戻ってくるみたいだ。
可愛いなあ、健気だなあ、いい子だなあ。

予定ではとっくにヒートが来ているはずなのだが、予定日を一月近く過ぎても、まだその予兆すらない。
父ちゃんのことを思って、わざとヒートを遅らせてるのかしら?
本気でそう考えてしまうぐらい、ソーラは賢くて、家族思いだ。
可愛くて、愛おしくて、一日中ハグしていてやりたくなる。
- 2012/09/19(水)
09:56:30|
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父ちゃん、母ちゃん、ソーラ、義妹1号に雪音、みんなで散歩。
かなり喜ぶんじゃないかと思っていたのだが、ワルテル、ぶんむくれ。
どうも、みんな歩いてるのにどうしてぼくだけカートなんだ!!
と憤懣やるかたないらしい。
父ちゃんがなだめてもすかしても、全然カメラの方を向いてくれない(苦笑)
でも、散歩を続けているうちに少しずつ機嫌が直っていく。

にっかにかじゃないけど、なんとなく不服そうだけど、それでもカートに揺られて前を見つめる。
納得はいかないけど、しょうがない。そんな顔だ。
昨日、ワルテルは自分の力で寝返りを打った。
それまでは父ちゃんと母ちゃんが力を貸してやらないと上半身を動かすことしかできなかったのだ。
それが、ぐいっと上半身を反対の方にひねり、その反動で下半身もくるりと回転して見事に寝返りを打った。
下半身はまだ動かない。
が、上半身は確実に回復している。
「雪音と散歩したいからか?」
訊いてみたが、ワルテルはすぐに爆睡してしまった。

また、雪音と散歩に行こうな、ワルテル。できれば、自分の足で歩けるようになってるといいな。
知ってるか、ワルテル。
おまえが爆睡してる間、雪音はベッドのそばで、ずーっとおまえを撫でてたぞ。
- 2012/09/18(火)
11:29:25|
- Dog
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あら?
ワルテルがぬいぐるみ遊び?
珍しい。てか、なんでそんなに元気なんだ?


雪音が来たからでした。
ぬいぐるみ遊び、2、3分で終わってその後爆睡だったけど、やっぱ、子分の前ではいいとこ見せたがるんだなあ。
- 2012/09/17(月)
10:06:52|
- Dog
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ああ、驚いた。
いつもの農地をソーラと散歩していたら、田んぼの脇に赤い花が咲いていた。
この時期、あんな花なんて咲いたかなと目を凝らしてびっくり。
彼岸花じゃないの。
軽井沢に来て6年。彼岸花など一度も目にしたことがなかった。
寒すぎて咲かないのだと思っていた。
長すぎる夏──異常気象のせいなのだろうか。
ともあれ、はじめて見る──撮る彼岸花。
「父さん、暑いから早く帰りたいの-」と訴えるソーラに無理矢理モデルをさせてシャッターを切った(苦笑)。



- 2012/09/16(日)
09:54:11|
- 軽井沢 春夏秋冬
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この前、通常の診察を受けていたら先生が言った。
「頭が下がるなあ。もう寝たきりになって長いけど、ワルテル、床ずれの兆しもないよ。まめに姿勢変えてあげてるんでしょ?」
いやいやいや。まめに変えてあげたいのはやまやまだが、ワルテル、身体の右側を下にして寝るのが心地よいらしく、左を下にするとめったやたらに動き回っておむつがずれたり、上半身だけ起こして身体の向きを変えてくれと訴えたりで、一日の大半を、身体の右側を下にして寝ているのだ。
それでも床ずれが起きないのは優れものの介護用品のおかげだ。
犬飼いの友達がワルテルのためにと送ってくれた、
ブレスエアのマット。
はじめて見た時は、なんじゃこれ? 梱包材じゃないの? だいじょぶなの?
と思ったものだが、どうしてどうして、まっこと素晴らしい。
我が家では人間用シングルサイズのこのブレスエアを三分割して切って、ひとつは居間のベッドの上、もうひっつは寝室の床の上、もう一つは予備として取ってある。
よほど寝心地がいいのか、ワルテルが居間にいる間は、寝室のブレスエアはソーラに占領されている。
いずれ、人間たちのマットもブレスエアに変えようかと思っているぐらいだ。
父ちゃんは人間の介護用おむつのエキスパートになりつつある。
各社から各種ブランドが出ているのだが、一番使いやすいのはアテントというブランドかな。止めテープの使用場所柔軟性が高いのだ。
おむつ用尿取りパッドでちんちんをくるむように包み込んで、その上からMサイズのおむつ。だっこして移動するときはさらに人間の介護用パンツをはかせ、さらにその上からおむつカバー。これだと、ふとした弾みに尿漏れする可能性が格段に減る。
超時間はかせていると蒸れるので、移動が終わったらおむつカバーとパンツはすぐに脱がせる。
シッコしていようがいまいが、ほぼ三時間ごとにおむつを外しておまた付近を母ちゃんが丁寧に拭き拭き。
最初のころは嫌がって抗っていたワルテルだが、今では気持ちよさそうに身を任せている。
軽井沢のドラッグストアの介護コーナーでああでもないこうてもないと商品を物色している金髪の中年おっさんがいたら、それは父ちゃんです(爆)。
- 2012/09/14(金)
10:52:15|
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満月がすぎ、絶不調から立ち直りつつあった時のワルテルの写真。

ベロがおかしい(笑)。
鼻も乾いてがびがびなのがわかるだろうか?
体調が戻るにつれて、鼻のがびがびも改善されて、今では乾くこともない。
それまでは、母ちゃんが水を含ませたコットンとよくぱふぱふやっていた。
昨日の夜になって、やっと肉を食べた。
胃腸の調子を整えるための葛湯、各種野菜を煮込んだスープ、玄米粥、細かく叩いてから火を通した牛肉。これらを少量ずつ入れてよく混ぜ、その上からこれまた細かく叩いた牛生肉をトッピング。
こうしないと肉だけ食べて、他のものにはそっぽを向くのだ。
だが、このようにすると、ワルテルは肉だけ食べようとするのだが、他のものも口に入る。
欲をかいてスープの量を多くしようなどと考えると、挫折する。肉がスープに沈み込むと見向きもしないのだ。
さじ加減が難しい。
ともあれ、ウンチは柔らかいが下痢をすることもない。
この調子で行こう、ワルテル。
次の満月が来る前に、体力回復しておかないとな。
- 2012/09/13(木)
10:05:51|
- Dog
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母ちゃん、速く速く、もっと速く。もっと前へ!
父ちゃんとソーラを追い抜いて。ぼくが群れの先頭に立つんだ!
まるでそう言ってるみたいだった。
昨日あたりから、ワルテルの調子が目に見えてよくなってきた。
これまでは、散歩に行くとか、病院に行くとか、気合いが入ったり緊張したりする時だけ目がしゃきっとしていた。それ以外は目をあけても瞬膜が出っぱなしで、憐れなものだった。
瞬膜を動かす筋肉があって、くたびれきっているとその筋肉を動かす力も出ないのだそうだ。
が、昨日から瞬膜が出ない。
少しずつ、肉を食べられるようになってきた。ウンチもまだ軟便だが、形がある。
が、しかし!
今朝、先生の許可を得て、牛モモ肉の生をあげたら食べやがらない……結構いい肉なのに(涙)
昨日、母ちゃんが試しにちょびっとだけ食べさせてみたら、母ちゃんの指ごと食べそうな勢いだったのに。
食べろ-、ワルテル!
桃は父ちゃんと母ちゃんのおやつで、おまえの食べ物じゃないんだ!!
リンゴと桃だけはがっつり食べるのです(溜息)。
- 2012/09/12(水)
10:48:36|
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秋はどこ行った?
もう9月も半ばになるのに、連日暑いのはどうゆうわけだ?
今年の秋はのろまだ。
しかし、のろのろでもゆっくりこちらに向かっているらしい。
ソーラと久々に農地に行ったら、蕎麦の花が満開になっていた。

稲穂も頭を垂れ、黄金色に染まりはじめている。
ちらほらと紅葉も目につく。
しかし、暑い。日中の暑さは尋常ではない。ワルテルのためにエアコンフル稼働。
秋雨前線の影響か、ここ数日は夜になるとだばばばばっと湿度があがって寝苦しい。
エンゲル係数、冬は高くて夏は低いのが寒冷地の常識だが、今年は冬も夏も高いじゃねーかっ。
だれか、秋のケツをしばいてやってください。

尋常ではなく長い夏だが、例年に比べ、ソーラは絶好調。
5キロのダイエットが功を奏している。
去年の夏、嬉しそうに駆け回るソーラを見た記憶はない。いつもはあはあはあで涎だらだら、億劫そうに歩くだけだった。
今年は走る。飛び跳ねる。
痩せたソーラを見た知人たちはみな、「ソーラちゃん、若返ったね」と口を揃える。

そうだよな、ソーラ。
ワルテルのためにいろんなこと我慢してるもんな。
夏の散歩でも走り回らなくちゃな。
落ち着いたソーラもいいけど、きゃぴきゃぴしてるソーラが可愛くて、父ちゃんは大好きだ。
ご飯足りないって、いつも恨めしそうな目で父ちゃんを見るけど、目標は現状維持。足りないご飯の代わりに、父ちゃんがいっぱい遊んでやるから我慢してくれ。
- 2012/09/11(火)
11:44:05|
- 軽井沢 春夏秋冬
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母ちゃんが握っているハンドルに注目!
BBQの翌日、父ちゃんやばぐちんに馬鹿にされて、発憤したコンすけが施した大改造。
↑Before 前回の改造ではラジオフライヤーの仕組みをそのまま移行させたので、カートは引っ張らなければならなくなった。父ちゃんはそれでも平気なのだが、女子である母ちゃんにはこれが結構大変。
なんとか押せるように改良できないものかと父ちゃんがコンすけに申し入れた(脅しをかけたとも言う)。
↓After
可動式タイヤにプラスティックの変造ハンドルを取り付けて、これで押しながらでもカートの向きを変えることに大成功。
母ちゃん、慣れるまではちょっと大変そうだけど、引っ張るより押す方が楽なのは自明の理。
なんたってカート本体とワルテルの体重合わせたら30キロは超えているもんなあ。

ワルテルもご覧の通り、母ちゃんのお尻を見ながらじゃなくなって、自分が先頭を歩いてる気分なのか満足げだ。
あんなに人に撫で撫でされるのが好きなソーラがコンすけには決して自分から近づいていかないけど、コンすけの息子がいる間は父ちゃんの部屋から出てこようとしなかったけど、ま、コンすけ、ありがとう。
今日から二日間はおまえのドジに目をつぶろう。
- 2012/09/10(月)
10:12:39|
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金曜日と土曜日、東京から
ばぐちんが、飛騨高山から
コンすけ一家がやって来た。
ずっと前から話していた我が家の庭でBBQをやるためだ。ついでに言っておくと、コンすけはカートをさらに使いやすく改造する仕事も担っていた。
BBQは夕方はじまった。コンすけの息子、いっせいの傍若無人なふるまいを嫌がって、ソーラは父ちゃんの部屋から出てこないし、ワルテルは居間のベッドでおやすみだ。
野菜は我が家が用意したが、その他の焼き物は全部コンすけが持参してくれた。鶏肉、豚肉、牛肉、鮎の塩焼き、海老、その他諸々。
父ちゃんと母ちゃんにとっては久々の息抜きというか、楽しいひととき。
ふと我に返り、父ちゃんは居間に戻ってワルテルにご飯をあげた。
ワルテルは自分のご飯には見向きもせず、父ちゃんの指の匂いを激しくくんくんくんくん嗅いだ。
肉や魚や海老の匂いがたっぷり染みこんでいるのだ。
そして、ご飯は食べなかった。
その瞬間、父ちゃんは大泣きしてしまった。
「そうだよな、ワルテル。食べたいものを食べたいよな。野菜ばっかりのスープじゃなくて肉食べたいよな。ごめんなー」
泣いても泣いても涙は止まらなかった。
もう逝ってしまうのだと諦めるなら、なんでも好きなものを食べさせてやりたい。
でも、まだだ。先生だって諦めてないのに、父ちゃんが先に諦めるわけにはいかない。だから、心を鬼にしてワルテルが食べたいものではなく、ワルテルの身体が必要としているものを食べさせる。
それがわかっていても、酔っていたから、感情が弾けてしまった。
ごめんな、ごめんな、可哀想にな、ワルテル。
今、ワルテルのスープには少量の羊肉が入るようになった。
ワルテルはそのスープを飲みながら、これじゃなくて、こないだ父ちゃんたちが庭で食べてたやつがいいという顔をする。
ごめんなー、ワルテル。
P.S.
西洋医学で言うところの食餌療法とマクロビオティックは似て異なるものです。
西洋医学の医者は笑うのでしょうが、自然療法の医者も西洋医学の医者を笑います。
患者が、家族がどちらを選ぶかです。我が家は後者を選んだので、だれになにを言われても迷いません。
そもそも、組織球性肉腫は、それが判明した途端、西洋医学の医者は99%諦めます。抗癌剤治療を勧めるのも、治すためではなく、延命のためです。
なので、西洋医学の医者がなんと言おうと、知ったこっちゃありません。
さらに言えば、ワルテルは肉を食べたくても今は身体が受け付けません。吐くか、下痢をするのです。
一度に食べられる量もきわめて少量です。
少しずつ、少しずつ、食べられる量、食べられるものを増やしている最中なのです。
- 2012/09/09(日)
10:28:32|
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家を出る直前まで、ワルテルはひーひー鳴いていた。
また病院に連れて行かれると思っていたのだ。
車の中でもひーひーふがふが。
でも、馴染みの公園の駐車場に車を停めたとたん、ひーひーふがふががやんだ。
あれ? 病院じゃないの? もしかしてお散歩?
三段階ぐらいでワルテルの表情が変化していく。
車から出して、カートに乗っけてやったら、もう、その顔は緩みっぱなしのにっかにか!

歩けなくても、パトロールできなくても、短くても、やっぱり散歩はことのほか楽しいんだよな。
ソーラも群れ総出の散歩は久々だから弾けまくっていた。リードを外した途端、ロケットみたいに走り出して、暑さも忘れてにっかにかだ。
もちろん、ワルテルとソーラがにっかにかだと、父ちゃんも母ちゃんもにっかにかだ。

本当は、もっとワルテルが好きなところへつれて言ってやるつもりだったのだが、夜の間にワルテルがウンチしてて、その後始末でかなり時間を食ってしまった。
だからとりあえず、すぐに行ける近所の公園。
それでもこれだけご機嫌なんだから、好きなところへ連れていってやったらもっとにっかにかになるかな?
すぐに連れていってやるから、待ってろよ、ワルテル。
- 2012/09/07(金)
10:57:34|
- Dog
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朝の空は秋の色。気温も17度前後で過ごしやすい。
が、日が高くなるにつれて、秋の色が夏の色に戻っていく。気温も昨日は28度。暑い、暑い。
でもまた、夕方になると空は秋色になって、気温も下がる。

森の中じゃ、落葉もはじまっている。
秋よ、早く来い。
ワルテルのために、とっとと来い。

今朝は久々にカート散歩に行った。ワルテルはにっかにかだった。
詳しいことはまた明日!
- 2012/09/06(木)
10:17:11|
- 軽井沢 春夏秋冬
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ワルテルは日ごとに回復している。
食事をとる回数も量も日ごとに増えていく。
食べたら寝て、寝たら食べる。

健康なときは全然気がつかなかったが、食べて消化するというだけのことに、生き物は相当なエネルギーを費やしているんだなあということが、ワルテルの寝顔を見ているとよくわかる。
身体の調子が悪いときはただひたすらに寝ているだけだが、昨日辺りから、時折起きて、なにかを考えているかのようにじっとしている時がある。あるいは、窓の向こうの外を眺めていたり。あるいは、ご飯まだかなあと待っていたり。
起きてこっちを見ている。
それだけのことがなんとも嬉しい今日この頃だ。
- 2012/09/05(水)
12:10:19|
- Dog
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あれは日曜日だったか。とにかく、ワルテルがなんとか最悪の状況を脱しつつあった時だ。
先生が、触診しながらワルテルに語りかけていた。
「ワルテル、もう一度歩けるようになろうな」
本心で言っていることはすぐにわかった。
なんていい医者なんだろうか。
先生が全然諦めてないから、父ちゃんと母ちゃんも、ワルテルがどんなに酷い状況になっても案外と平静でいられるのだ。
だいじょうぶ、だいじょうぶ。先生が全然諦めてないんだからだいじょうぶ。
マージの時もそうだった。この先生なら誤診されてもゆるせる、そう思える先生だった。
いい獣医を見つけることも飼い主の義務だなあ。

- 2012/09/04(火)
11:00:12|
- Dog
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ワルテルは日々回復している。
ご飯はまだ充分に食べられないが、水はよく飲むし、なにより、目に力が戻ってきた。
寝返りを打ちたい、おむつを取り替えて欲しいなどの要求鳴きも日に日に頻度が増していく。
今朝などは、どうやってこの位置に移動したのかと驚くぐらい、いつも寝ている場所から離れたところで寝ていた。床が熱くなるからなのか、いざって寝心地のいい場所を探しているらしい。
月が欠ければ欠けるほど、ワルテルの力が戻ってくる。
ありがたい。と同時に、その生命力の強さに感嘆する。
いずれまた、カートに乗っての散歩にも行けるようになるだろう。
頭が下がるのは母ちゃんに対してもだ。
昨日、ワルテルは軟便をした。丸二日、なにも食べていないところに少量とはいえ食べ物を入れたからだろうか。ワルテルのお尻周りは激しく汚れていた。
だが、母ちゃんは臆することなく、自分の手が汚れるのもかまわず、丁寧に丁寧にワルテルのお尻周りを綺麗にした。
母ちゃんが肛門を拭くと、それが刺激になってまた軟便が出てくる。すると一からやり直しだ。それでもめげずに、綺麗になるまで踏ん張っていた。
きっと、父ちゃんが寝たきりになってもあそこまではやってくれないだろう(苦笑)
ともあれ、ワルテルは元気を取り戻しつつあります。
心配してくれていたみなさん、ご安心を。

我が家と同じように、病気のワンコを介護している人たちがこのブログを見てくれているようなので、ワルテルに食べさせている回復食の内容を紹介しておく。
玄米お粥、ブロッコリーのスプラウトを擂り鉢ですったもの、ナスの古漬け(ぬか漬け)のみじん切り、ドライプルーンのみじん切り、すりごま、葛溶き湯を混ぜてどろどろにしたものだ。
これを指先ですくい取って舐めさせてやる。
ワルテルにはこれを一回、小さじ大盛り一杯、一日六、七回の割合で食べさせている
栄養学的にも各種ビタミン、ミネラルが摂取できるし、東洋医学的にも食物の気を摂取できるので良いらしい。
肉などのタンパク質を与えたくても吐き戻すか下痢をしてしまうので、この回復食で胃をならしつつ、本格的な食事を与えるタイミングを探るのだ。
この食事をすくい取った父ちゃんや母ちゃんの指先を、ワルテルは一生懸命舐めてくれる。
その姿を見ていると、愛おしさに胸が締めつけられる。
- 2012/09/03(月)
11:34:10|
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昨日、一昨日のワルテル、写真を撮る気にもなれなかった。
顔はげっそりとやつれ、目にはいつも瞬膜がかかって虚ろだった。食事はもちろん、水も飲めず、注射器で口の横から水を入れてやっても飲み下すことができない。
病院で水分補給の点滴と波動療法を受けて、やっと一息つく感じ。
「これ、切り札」
先生に渡されたのは座薬だ。そういえば、お盆の時期、ワルテルの体調が急下降したときもこの座薬をもらった。
夜、寝る前に座薬を入れた。
丸二日、なにも食べていないので大丈夫だと思ったのに、座薬が押し返される。そして、固い石のようなウンチが、二個、三個、座薬を入れようとするたびに出てくる。
「ワルテル、頼む。座薬が溶けちゃうじゃんかっ」
言ってもせんないこととわかっていながら言わずにいられない。
やっとウンチが出終わって、座薬を押し込んでほっと一息。
体調の回復を祈りながら、父ちゃんと母ちゃんも床についた。

今朝、ワルテルは自力で上半身を起こし、寝返りを打たせてくれと訴えた。
身体を持ち上げることができるほどには回復したのだ。目にも力が戻り、水も自分で飲んだ。食事も、ほんのわずかだけれど食べた。
ほっとした途端に全身から力が抜けた。
横になってやすみたい。が、仕事は山積しているし、昼前にはまた病院に行かなければならない。
頑張るしかないから、頑張る。それだけだ。

写真は数日前、久々の朝焼けを見ながら、ソーラと一緒にワルテルの回復を祈りながら撮った。
そうそう。先生には「来月は中秋の名月だからね。大変だよ」と言われている。
月は美しければ美しいほど、地球上の生き物に及ぼす力も強くなるのだ……
- 2012/09/01(土)
09:33:58|
- Dog
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