ワルテルと天使たちと小説家

峠は越えたか……



 昨日、一昨日のワルテル、写真を撮る気にもなれなかった。
 顔はげっそりとやつれ、目にはいつも瞬膜がかかって虚ろだった。食事はもちろん、水も飲めず、注射器で口の横から水を入れてやっても飲み下すことができない。

 病院で水分補給の点滴と波動療法を受けて、やっと一息つく感じ。

「これ、切り札」

 先生に渡されたのは座薬だ。そういえば、お盆の時期、ワルテルの体調が急下降したときもこの座薬をもらった。

 夜、寝る前に座薬を入れた。
 丸二日、なにも食べていないので大丈夫だと思ったのに、座薬が押し返される。そして、固い石のようなウンチが、二個、三個、座薬を入れようとするたびに出てくる。

「ワルテル、頼む。座薬が溶けちゃうじゃんかっ」

 言ってもせんないこととわかっていながら言わずにいられない。
 やっとウンチが出終わって、座薬を押し込んでほっと一息。

 体調の回復を祈りながら、父ちゃんと母ちゃんも床についた。

12_0828_5.jpg

 今朝、ワルテルは自力で上半身を起こし、寝返りを打たせてくれと訴えた。
 身体を持ち上げることができるほどには回復したのだ。目にも力が戻り、水も自分で飲んだ。食事も、ほんのわずかだけれど食べた。

 ほっとした途端に全身から力が抜けた。
 横になってやすみたい。が、仕事は山積しているし、昼前にはまた病院に行かなければならない。

 頑張るしかないから、頑張る。それだけだ。


12_0828_7.jpg

 写真は数日前、久々の朝焼けを見ながら、ソーラと一緒にワルテルの回復を祈りながら撮った。

 そうそう。先生には「来月は中秋の名月だからね。大変だよ」と言われている。
 月は美しければ美しいほど、地球上の生き物に及ぼす力も強くなるのだ……



  1. 2012/09/01(土) 09:33:58|
  2. Dog
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軽井沢で犬とともに暮らしています。 Canon EOS 7Dが愛機。レンズはそこそこ。

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 かつては夜の繁華街の住人。
 今は田舎暮らし。
 ネオンライトも雨上がりの森も、同様に愛す。

 冬が好きなのです。

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