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ワルテルと天使たちと小説家

お知らせ

いつも一緒に/カバー-02

いつも一緒に
犬と作家のものがたり

新潮社文庫 定価430円

ワルテルの闘病中に書いた父ちゃんのエッセイが掲載されています。
ブックオフやアマゾンのマーケットプレイスで買わないでね~、図書館で借りるのもダメだよー(爆)


いつものブログ更新はこの下にあります。


  1. 2012/12/31(月) 23:59:23|
  2. その他
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叱られ耐性



 先日の朝、ソーラは母ちゃんに叱られた。
 どうも、母ちゃんの「カム」のコマンドを無視したらしい。

 どうして我が家のワンズどもは母ちゃんを軽んじるのか……
 父ちゃんなんか、母ちゃんの御意のまますべてに従うというのに(汗)

 それはともかく、母ちゃんにがっつり叱られたソーラは、一日中しょぼんとしていた。
 オーロラみたいは朝焼けに父ちゃんが狂喜乱舞しても、しょぼん。
 走る姿もどこか、しょぼん。

 ワルテルなんか、一日に一度はなにかしでかして怒られてばっかりだったから、叱られたって屁のカッパだった。
 でも、ソーラは滅多に怒られることがないから、叱られ耐性が低いのかな。
 たまに叱られると凹みっぱなしになっちゃうみたいだ。

12_1228_2E.jpg

12_1228_3E.jpg

 でもまあ、一日経てばそんなことも忘れてすっかり元通りのソーラになる。
 可愛いもんだ。


 ねえ、みなさん、今日の写真のソーラ、なんだか覇気がないでしょ?
 叱られたあとはいつもこうなんだ。



 というわけで、よいお年を!!


  1. 2012/12/30(日) 11:00:51|
  2. Dog
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ついに……



 ついにというか、やっとというか、昨日の夕方からまとまった雪が降りだした。

 多摩ナンバーのノーマルタイヤ車が峠道時速10キロでのろのろ走ってて大迷惑とか(だれにも迷惑かけないところで事故って死んでください)、雪かきが大変だとかあるけど、厳しい目に遭っている豪雪地帯に比べれば屁でもない。

12_1229_2E.jpg

 そして今朝。
 積雪は20センチ超!
 満を持してソーラと散歩へ!!

 ソーラ、リード外した途端、テンションマックス!
 走る、走る、走る。
 雪を食べる、食べる、食べる。

12_1229_6E.jpg

12_1229_11E.jpg

 だれの足跡もないまっさらな新雪の上で、父ちゃんとソーラは馬鹿みたいに転げ回って遊んだ。
 その周りでワルテルもはしゃいでいたに違いない。

 一時間ぐらい遊んだかな?
 父ちゃん、雪と汗でびっしょり。

 ソーラに付き合って新雪をラッセルしながら駆け回ってたから、かなりへこたれたー。

12_1229_12E.jpg

 でも、楽しかったな。
 ちょー楽しかったな、ソーラ。

 夕方もたくさんたくさん遊ぼうな。





  1. 2012/12/29(土) 11:32:03|
  2. 軽井沢 春夏秋冬
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マジ



 いやー、これまた滅多に見られないほど真剣な顔つきのソーラ。
 なに見てんの? ん?

12_1225_7E.jpg

 もちろん、クリスマスプレゼントのおやつです!




  1. 2012/12/28(金) 13:16:02|
  2. Dog
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夕焼けに思いを馳せて



 空が燃えている。
 冬の夕暮れ、だれもいない農地。

 新しいカメラに、ハーフNDというフィルタを装着してソーラを撮る。

 撮りながら、去年の今頃、同じような夕焼けの下で、四苦八苦しながらワルテルとソーラを撮っていたことを思い出す。

 こういうシチュエーションの時、前のカメラはストロボが必要不可欠だった。
 感度をあげれば画質が落ちるから、ぎりぎりの感度に設定してストロボで足りない分を補う。ただでさえ重くて大きいカメラにクリップオンのストロボを付けると、身軽に動くなんて夢のまた夢という世界だった。

 今のカメラはそんなこと必要ない。

12_1223_12E.jpg

 毎度のことだが、このカメラでワルテルを撮りたかったと思う。
 もっと素敵に、もっと格好良く撮ってやれたのに。

 ああ、でも、前のカメラより写真を撮るのが楽しくてたまらないから、撮影時間が長くなって、ワルテル、うんざりしちゃうかもな。
 辛抱強いソーラだって、よく「父さん、まだなの~?」って顔するぐらいだもん。

 それでもなあ、ワルテル、それでもこのカメラでおまえを撮りたいんだよ。

12_1223_11E.jpg





  1. 2012/12/27(木) 12:17:37|
  2. 軽井沢 春夏秋冬
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瞬凍



 マイナス13度の朝。
 父ちゃんは身体が温まるまでにかなり時間がかかるが、ソーラはリードを外してやった瞬間からテンションマックス。

 にっかにかで駆け回り、匂いを嗅ぎ、父ちゃんの目を盗んで枯れ草を食べる(爆)。

12_1225_2E.jpg

 朝日を浴びた浅間山が赤く輝いて、風はなく、やがて父ちゃんの身体も火照ってくる。

 雪はないけれど、最高に気分のいい朝だ。

12_1225_3E.jpg

 遊びが一段落すると、ソーラがくしゃみをした。
 その直後をかしゃり!
 なんだか泣き出しそうなソーラの顔が可愛い。

 ふと気づくと、ソーラの顎から胸元にかけての毛が凍りついている。
 吐き出した息の中の水分が毛にまとわりついて瞬時に凍るのだ。

 そういう季節になってきた。




  1. 2012/12/26(水) 09:15:48|
  2. 軽井沢 春夏秋冬
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ホワイト・クリスマス? なんのこっちゃい!



 先週半ば、天気予報を見ると、クリスマス連休は雪マークがずらり。
 しかぁし!
 22日になると雪マークが減って、23日になると雪マークが完全に消えたっ!!

 ホワイト・クリスマス?
 はあ?

 今朝の気温はマイナス13度。ただただ寒いだけのクリスマス~(涙)。

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 今日の写真は先週半ばに撮ったもの。
 軽井沢に大雪注意報が出されて、大いに期待させられたのに、朝起きてみたら、たったの積雪三センチ。
 昼前に全部溶けてしまった。

 父ちゃん的には超がっかり。
 舐めてんのか気象庁!! と殴り込みに行きたいところだったが、こんなちょびっとの雪でもソーラは大はしゃぎ。

 走って、走って、走りまわって、嬉しくて楽しくて、普段は嫌なカメラが近くにあってもにっかにか。

 うーん、ソーラのそのにっかにかがあるなら、雪しょぼくてもいいかっ。

12_1222_8E.jpg




  1. 2012/12/25(火) 12:10:58|
  2. 軽井沢 春夏秋冬
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Merry Chirstmas!



 世界中のすべてのワンコにメリー・クリスマス!!




  1. 2012/12/24(月) 11:15:11|
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Morning Glory #2

 真っ白な息を吐きながらその時をじっと待つ。ファインダーの中のソーラが吐く息も真っ白だ。
 気温はマイナス10度。ソーラと歩いて走って遊んで火照っていた身体が急速に冷えていく。
 剥き出しの顔が痛いほどだ。手袋の中の指先もじんじんと痛む。

 それでも待つ。

 気温、湿度、雲のかかり具合、そして凍りついた芝生。
 経験からわかるのだ。
 もうすぐ、凄い光がやってくる。




 来た。
 日の出だ。薄暗かった世界が一気に黄金色に輝きだす。
 まるで、光が弾けたみたいだ。
 光に祝福されているかのようだ。



 寒さをこらえて待っていた甲斐があった。
 こういう朝を迎えると、その日は一日中気分がいい。


12_1220_12E.jpg



  1. 2012/12/21(金) 10:55:14|
  2. 軽井沢 春夏秋冬
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寒波再び



 今朝の気温はマイナス10度。一昨日はプラスの4度だったから、二日間で一気に15度も気温が下がったことになる。
 朝、外に出ると顔が痛い。手袋をはめていても指先がじんじん痛む。

 だが、それも最初の数分。
 ソーラと一緒に走りまわっていると、そのうち身体も火照ってくる。
 きんきんに冷えた空気を胸一杯吸い込むと、アラスカの狼みたいに遠吠えしたくなってくる。

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 昨日、東京から編集者たちがやって来て、飯を食った。
 編集者たちがあまりにも「寒い、寒い」を連発するので、つい「こんなん寒いうちに入るか!」と一喝してしまった。

 まだだ。まだ、冬は序の口。
 これからもっともっと寒くなる。

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 ワルテルが病気と闘っている間、母ちゃんは口癖のように「今年の冬は暖冬だよ、ワルテル」と言っていた。
 病気のワルテルに負担がかからないようにと祈っていたのだ。

 今、父ちゃんは「もっと寒くなれ」と祈る。
 なにかを考えていられないほど寒くなれ。すべての感情が凍てつくほど寒くなれ。

12_1217_1E.jpg

 寒くなればなるほど、ソーラが躍動する。

 ソーラ、今度の連休は連日雪マークだぞ!!
 目一杯冬を楽しもう。ワルテルの分も楽しむんだ。




  1. 2012/12/20(木) 09:32:43|
  2. 軽井沢 春夏秋冬
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浜名湖畔にて

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 伊豆は14度だったが、翌土曜日の浜松は雨にもかかわらず18度(涙)。
 静岡の海沿いの冬って、沖縄とあんまり変わらないんじゃないのかしらん……



 夕方になって雨が上がり、日が射してきた。
 湖畔で夕焼けを撮ろうとソーラと出かけたが、本格的に焼ける前にまた雲が広がってしまった。

12_1215_6E.jpg

 よおし、明日リベンジだ。
 早起きして砂丘へ行って朝焼けを撮ろう!!

 と誓った父ちゃんだったが、泥酔して寝坊しておまけに浜松は前日よりさらに暖かくなっていた(涙)。

 長居してたら、絶対ソーラの換毛がはじまっちゃうよー。



  1. 2012/12/19(水) 09:36:14|
  2. Dog
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一碧湖畔にて



 金曜日の朝、軽井沢を出発した時の気温はマイナス9度。
 伊豆に到着したときの気温は14度。

 暑い、暑い、暑い。
 ソーラはもちろん、父ちゃんも母ちゃんも暑くてぜーぜーだった。

 一碧湖畔のペンションにチェックインすると、暖房が全開状態。なして? 
 宿のご主人に聞くと、寒くて辛抱たまらんとの返事。
 伊豆高原、全然高原じゃないしー!!

 下着を全部脱ぎ捨て、ソーラと湖畔を散策。
 設定温度突破のソーラはまったくやる気なし(苦笑)。

 湖のまわりは紅葉真っ盛り! というにはもうかなり峠を越えていたが、それでも紅葉のシーズンであることに違いはなかった。

 伊豆高原? 高原?

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 暑くはあったが、ペンションはなにもかもが手作りの雰囲気で居心地がよく、食事も美味しく、父さん、母さんを手伝ってきびきびと働く子供たちが微笑ましく、大変気分よく過ごさせてもらった。

 よし、明日は湖畔で日の出撮影だ!

 酔った頭でそう決めて就寝。
 6時に目覚めると、外は雨。前日よりさらに生暖かくなっていた(涙)。

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  1. 2012/12/18(火) 09:50:30|
  2. Dog
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帰りたい~っ



 週末は所用で伊豆、そして浜松の犬舎へ行っていた。

 伊豆はワンコと泊まれるペンション。
 この時点からソーラの様子がおかしい。挙動不審だ。

 そして、犬舎へ行くと、挙動不審は最高潮に達する。
 四六時中くんくんくんくん鼻を鳴らし、父ちゃんにべったりくっついて離れず、そして、ご飯さえ食べなくなる。

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 置いて行かれると思っているのだ。
 置いていかれまいと必死で戦っているのだ。

「大丈夫だよ、ソーラ。みんな一緒に帰るから。置いていったりしないから」

 どれだけなだめても、挙動不審は収まらない。
 結局、犬舎にいる間、一度もご飯を食べなかった。

 まったくもう、置いていかれたらいかれたで、犬舎の子たちと組んずほぐれつ、楽しく遊び回ってるくせに。

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 母ちゃんが犬舎の人や他のワンコの飼い主達と話に夢中になっているあいだ、父ちゃんはソーラを連れて客室にあがり、ふたりでぴったり身体をくっつけ合って寝た。
 その時だけ、ソーラの挙動不審は収まっていた。

 ワルテルがいたときは、ここまで酷くはなかった。
 ひとりは寂しいな、ソーラ。心細いよなあ。

 まだいつになるかはわからないけど、そのうち、おまえの弟分が来るよ。
 それまでは父ちゃんを独り占めにして、思いきり甘えていればいいさ。




 写真販売の件、動き出せるのは年が明けてからになりそうです。しばしお待ちを!


 


  1. 2012/12/17(月) 10:18:50|
  2. Dog
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自己主張



 ソーラが自己主張するようになってきた。
 なにかして欲しいとき、なにかしたい時、気にくわないことがあった時、くぅん、とか、はふん、とか、ひんひんと鼻を鳴らす。

 ワルテルが一緒だったときはついぞなかったことだ。

12_1212_3E.jpg

 昨日の夜、ソーラはいつものように、晩ご飯を食べ終えるとひとりで寝室に向かった。
 父ちゃんのベッドで、だれかに気を遣うことなく寝るのが大好きなのだ。

 だが、しばらくすると、ドアの向こうで「きゅぅん、きゅぅん」という鼻声が聞こえた。

 なにかあったのかと思って慌ててドアを開けると、ソーラがドアの前に座っていた。
「どうした、ソーラ?」
 寝室に異変はない。

 ソーラはするすると居間に入ってきて、父ちゃんが座るソファの真横で眠りはじめた。
 そのまま、父ちゃんが寝るまで居間にいた。

 こんなことは今までなかった。
 ソーラが寝ている場所は、ワルテルの場所だった。


 状況が変わると、ワンコはそれに自分を合わせる。
 日々変わっていくソーラを見るのは少し寂しいけれど、大いなる楽しみでもある。

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 それにしても、お美人さんになったな、ソーラ。


12_1212_4rE.jpg






 写真販売の件ですが、今のところ、A3サイズ3万円、A4サイズ2万円、2L判1万円、はがきサイズ5千円と考えています。裏にサインを入れます。
 これでも、かなりのサービス値段です。
 この値段でかまわないのであれば、欲しい写真(何年何月何日のエントリーの何枚目)を明示して鍵コメに投降してください。
 古い写真(エキサイトブログ時代)も、ほぼ可能です。



 明日のエントリーはおやすみします。








  1. 2012/12/13(木) 10:27:25|
  2. Dog
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爆睡娘



 たっぷり雪遊びした後は、もちろん、爆睡ざんすw

12_1208_13E.jpg




 く~りさんから、写真の販売はしないのかという書き込みがありました。
 要望があれば、考えます。
 が、それなりの値段になっちゃうけど。

 もし、写真を売って欲しいという方がいらっしゃったら、鍵コメにメアド添えてその旨書いてください。



  1. 2012/12/12(水) 09:59:48|
  2. Dog
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マイナス10度の雪遊び



 雪まみれになってご満悦のソーラ。

 軽井沢は天気予報が刻々と変わって、結局、たいした雪は降らなかった。
 しかたがないので、月曜の朝は北軽井沢まで遠征。積雪10センチ!

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 午前7時の気温はマイナス10度。北風びゅーびゅー。体感気温はマイナス20度オーバー!

 でも、ソーラはきゃぴっきゃぴ。

 浅間に朝日が当たっても、丘の斜面はまだ日陰。冷え込んだ空気に、雪の色が青く冴え渡る。

12_1210_12E.jpg

 父ちゃんも最初はぶるぶる震えてたけど、ソーラと一緒に走りまわってるうちに身体も火照ってきた。
 こんなとき、新しいカメラの恩恵を感じる。
 軽いから、余計なものが一切ないから、身軽で走りまわることができるのだ。
 前のカメラの時は機材が重すぎて走るなんてとてもとても。

12_1210_11E.jpg

 一時間ぐらい遊んだだろうか。

「さあ、そろそろ帰ろうか、ソーラ」

 そう言ったら、ソーラは上の写真の表情に(苦笑)。

 また雪降るよ。また遊びに来るよ。
 だから、帰ろう、ソーラ。父ちゃん、お腹ぺこぺこだ。

 のろのろ歩くソーラを急かしながら、帰途についたのだった。


 


  1. 2012/12/11(火) 11:11:32|
  2. 軽井沢 春夏秋冬
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Morning Glory



 午前6時半、まだ暗い中をソーラと散歩に出かける。
 軽井沢はうっすらと積雪。時折吹きつけてくる冷たくて強い北風が雪を舞い上げる。

 午前7時少し前、東の空が明るみ、山の稜線近くが赤く染まる。

 ソーラと一緒に待つ。
 ソーラの吐く息も、父ちゃんの吐く息も真っ白だ。

 稜線の向こうに光芒が現れる。
 もうすぐ日の出だ。
 なんて美しいんだろう。どうしてこんなに厳かな気持ちになるのだろう。

 ソーラを抱きしめる。
 去年の今頃は、ソーラとワルテルを一緒に抱きしめて、こうやって日の出を待っていたことを思い出す。

12_1208_9E.jpg

 日が昇る。
 世界が黄金色に輝く。
 冷え切っていた身体を陽光が優しく温めてくれる。細胞が活性化されていくのを実感する。

 太陽は偉大だ。

12_1208_10E.jpg

「カム!」

 声を張り上げる。ソーラが駆けてくる。

 ファインダーを覗きながら呟く。

「嘘だろう……」

 ソーラがワルテルに見える。ワルテルの走り方、そっくりじゃないか。

 駆け寄ってきたソーラを抱きとめる。犬のように鼻をくんくん鳴らしてソーラの匂いを嗅ぐ。ソーラが困ったような顔をする。それでも嗅ぎ続ける。

 ワルテルの匂いはしない。

 お日様が笑っているような気がした。

「寒い中、毎朝毎朝散歩してるから、ぼくが顔を出すのを待っててくれるから、ご褒美だよ」

 そう言われているような気がした。


  1. 2012/12/10(月) 09:21:40|
  2. 軽井沢 春夏秋冬
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おねだり上手



 ソファの肘掛けに顎を乗せて上目遣いで父ちゃんを見る。

「父さん、いい? ちょっと撫で撫でしてもらいたいの~」



 マージは「さ、早く撫で撫でして、早く~」という感じだった。
 ワルテルは「さっさと撫でてよ、父ちゃん!」と突進してきた。

 三者三様。

 でも、みんながみんな、父ちゃんになにかをして欲しいとき、なにかをさせたいとき、どうしたらいいのかちゃんと心得てるんだよなあ。

 

  1. 2012/12/08(土) 11:45:19|
  2. Dog
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二度目の……



 今日は二度目の月命日。
 朝から母ちゃんガン泣きで、父ちゃんもつられて泣いてしまった。

 ひとしきり泣いた後「新しいカメラでワルテルを撮りたかったなあ」と呟いたら、また母ちゃんがガン泣きしはじめた……


  1. 2012/12/07(金) 10:37:18|
  2. Dog
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ゆっき~~~っ!



 起きると、雪が降っていた。
 積雪は五センチほど。
「ソーラ、行くぞ!!」

 あっという間に支度を済ませて、ソーラと散歩に出る。
 微妙な気温で、いつ、雪がみぞれや雨に変わるか心許なかった。この時期の雪遊びは時間との勝負だ。

12_1206_10E.jpg

 リードを外してやると、ソーラは雪の感触を確かめるように、スキップしながら駆けだした。
 しばらくすると「雪なの-、父さん、雪なの~~~っ」と、狂喜乱舞しはじめた。

 ああ、ほんとに雪が好きだよなあ、おまえたちは。
 カメラのファインダー越しにソーラの嬉しそうな顔を見ているだけで父ちゃんも嬉しくなってくる。

12_1206_5E.jpg

 嬉しい顔のアップを撮りたいと思って近づくと、でも、ソーラの顔は固まってしまう。

 実は新しいカメラ、まだ望遠レンズが用意されていないのだ。
 マウントアダプタというものを使って、他社製のレンズをつけることもできるし、実際、父ちゃんはソーラのポートレイトを撮るために、CONTAX G SONNAR 90mmというとても安いけれど、すっごくよく写るレンズを手に入れた。
 でも、雪が降っている中、いちいちマウントアダプタとレンズをはめている暇はない。

 なので、アップを撮ろうとすると、近づかなければならない。
 ソーラはそれが嫌、というか、困るのだ。

12_1206_12E.jpg

 でも、カメラが近くにないとこの通り。

 本当に嬉しそうな顔でいつまでもいつまでも駆け回っている。

 雪はもうほとんど溶けてしまったけれど、なに、今週末は期待大だ。
 今度は、ラッセルしてるソーラを撮らなきゃ!


 X-E1 + XF18-55mm






  1. 2012/12/06(木) 11:44:13|
  2. 軽井沢 春夏秋冬
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マイナス9度の朝焼け



 この一枚、知り合いのプロのフォトグラファーから褒められた。

 といっても、写真を褒めてもらったわけじゃない。


「こんなに離れてても父ちゃんのコマンドに従ってるソーラ、偉いな~」


 顔は多分、不安まみれだと思うのだが、そうなんすよ、ソーラ、偉いんですよー(親馬鹿)。



 ソーラの食事前のダンスは、動画じゃないとダメだと思う。
 あ、父ちゃんのカメラ、動画も撮れるはずなんだよな。どうすりゃいいのかな?(爆)


 X-E1 + XF18-55mm



  1. 2012/12/05(水) 09:12:03|
  2. 軽井沢 春夏秋冬
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健康娘



 先週、ソーラを連れて病院へ行ってきた。
 月に一度の定期検診のためだ。今日の写真は病院へ行く途中、御代田町の農地で撮ったもの。

 小諸の先生のところの検診は、触診、聴診と被毛検査。毛根つきの毛を数本抜いて、それを分析するのだ。

 基本的にレントゲンは撮らない。
 レントゲンも放射線を浴びるのだし、何枚も撮ると、体内の活性酸素が急激に増えるという実験データがあるのだそうだ。

 被毛検査で体内の様子を探り、それに基づいて診断を下す。

12_1201_2E.jpg

 被毛検査の結果、ソーラは極めて健康だと太鼓判を押された。
 ホルモンとアミノ酸のバランスがよく、5歳の大型犬としてはこれ以上望めないほど素晴らしい。

 そう。ソーラも、今年の二月からワルテルと同じ食事を摂っていた。
 だから、ソーラが健やかなのは、ワルテルの贈り物なのだと父ちゃんと母ちゃんは考えている。

 人間も犬も、健康の基本は食事だもんな。
 あの母ちゃんが、ソーラのために毎日スープ作ってくれるんだもんな。健康に決まってる。
 ちなみに、父ちゃんは母ちゃんにご飯を作ってもらったことは数えるほどしかない。ていうか、一度か二度しかない(爆)。


12_1201_3E.jpg

 しかしながら、今健康だからと言って油断は大敵だ。

 三歳までは幼犬、六歳までは良犬、九歳までは老犬、十歳からは神様の贈り物。

 そう言われるバニだ。ソーラも来年の三月には六歳になる。これでもかってぐらい気を遣ってやらないと。

 今現在も、ソーラは簡単なデトックスの治療を受けている。デトックスの対象は重金属──水銀やカドミウムなどだ。
 我々が口にするものは多かれ少なかれ重金属に汚染されている。大地が、空気が、海が汚染されているのだ。だから、なにをどうしたって重金属は体内に取り込まれてしまう。
 それを、スープメインの食事やデトックス効果の高い食材を食べさせることで少しずつ取り除いていく。

 ソーラは食事の前にダンスをする。
 本当は、お座り、お手、お代わり、キス、伏せ、待て、OKという手順を踏むことになっていて、マージもワルテルもそれをしてからご飯を食べたのだが、ソーラは一連の動作をすべて連続して行う。鼻をぴーぴー鳴らしながら。それがまるで踊っているかのようなのだ。

 母ちゃんが作るスープご飯になってから、ソーラの踊りは激しくなって、それは今でも続いている。

 よっぽどおいしいんだな、ご飯。
 幸せだな、ソーラ。


  1. 2012/12/04(火) 09:56:01|
  2. Dog
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雪、そしてマイナス9度



 昨日の夜、雪が降った。
 降雪量はたいしたことなかったが、今シーズン初めてのまとまった雪だ。

 父ちゃんは寝る前からわっくわく。それが伝染してソーラもわっくわく。

「なにか楽しいことあるのかしら? なにかしらー?」
 そんな感じで父ちゃんの湯たんぽとして一緒に寝た。

 そして、今朝。
 気温はマイナス9度。
 うっひょ~っ!!!

 風がなく、凜として気持ちのいい朝。うっすらと雪の積もった草っぱらを、ソーラがきゃぴきゃぴと駆け回る。

 最初の写真は一通り遊んだ後のソーラ。
 顎から胸にかけての毛に、自分の吐いた息に混じっていた水分がこびりついて凍っている。

12_1203_5E.jpg

12_1203_6E.jpg

 天気予報を見ると、今週後半は雪マークがびっしり!

 さあ、ソーラ、どこへ行って遊ぼうか?


 X-E1 + XF18-55mm
 


  1. 2012/12/03(月) 10:06:58|
  2. 軽井沢 春夏秋冬
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プロフィール

軽井沢で犬とともに暮らしています。 Canon EOS 7Dが愛機。レンズはそこそこ。

walterb

Author:walterb
 かつては夜の繁華街の住人。
 今は田舎暮らし。
 ネオンライトも雨上がりの森も、同様に愛す。

 冬が好きなのです。

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