ワルテルと天使たちと小説家

ソーラの気持ち



 アイセはやっぱりずっとうちにいるみたいなの。
 父さんが決めたならしかたないし、アイセ、そんなに悪い子じゃないみたいだから、うちにいることはゆるしてあげようと思うの。

 でも、なんだかうざったいことに変わりはないし、わたしからアイセに積極的に絡んでいくようなことはしないの。挨拶しに来たら、挨拶してあげるの。それが礼儀なの。うちにいてもいいの。でも、それだけなのっ!

 そんな気分でいたら、父さんが言ったの。

「マージとワルテルみたいだなあ……」

 マージはワルテルがうちに来たとき、ガウガウしてすごく怒ったらしいの。ワルテルが近づいてくるたびにガウガウガウ! まだワルテル子供だったのに容赦なかったんですって。
 でも、しばらくすると、ワルテルが群れの一員だってことは認めて、だけど、ワルテルがそばにいると迷惑そうな顔をして、全然相手にしなかったの。

 でも、ワルテルが他のワンコに喧嘩売られたら、マージ、ワルテルを守ろうとしたの。
 群れだから。

 わたしのアイセに対する接し方が、なんだかマージに似てるって父さんは言うの。

「牡が先住犬の方が百倍楽だなあ」

 ですって。
 なに言ってるのかしら。女の子が繊細なのはしょうがないことなのー。

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「ソーラ、ソーラ♪」

 父さんが猫撫で声出して、そしたらわたし尻尾ぶんぶんして父さんのところに行くの。
 撫で撫でしてもらうの!
 なのに、アイセも必ずついてくるの。父さんとわたしの間に割り込もうとするの。
 ワルテルもそうだったけど、ワルテルはワルテルだからしょうがないの。わたし、我慢したの。
 でも、アイセはいやーっ!!

 だから、もっと父さんに撫で撫でしてもらいたいけど、わたしはすーって身を引いて離れるの。
 そしたら父さんが近寄ってきて撫で撫でしてくれるんだけど、またアイセが割り込んでくるのー!

「アイセはこっち!」
 父さんがそう言って、アイセがわたしとは反対の側にまわって、それでやっと心ゆくまで撫で撫でしてもらえるの♪
 父さんの右手はわたしのもの。父さんの左手はアイセのもの。
 ほんとは両手がいいけど、しょうがないの。

 その代わり、ベッドだけはわたしのものなの!
 夜、ねんねこするとき、アイセはケージの中なの。
 わたしはその時だけアイセのこと気にしなくて済んで、父さんと母さんのベッドの上でしっかりねんねこできるの~♪

 お願いだから父さん、アイセをベッドにあげないでなの!
 そうお願いしたら、父さんにこう言われたの。

「昔、ソーラがうちに来たとき、ソーラもケージの中でねんねこしたよな。でもそのうち、ケージはいやなの!って言い出して、それからまたしばらくしたら、わたしもベッドで寝たいの~!って言い出したよな」

 そ、そうだったかしら?

 とにかくとにかく、ベッドはわたしの聖域なのっ!
 お願いなの、父さん~。 

13_0514_6.jpg

 妊娠しているにせよ、していないにせよ、ヒートが終わってしばらくは、ソーラは動きが鈍くなる。
 だから、ソーラがアイセと遊ぶようになるとしても、それはずっと先のことになるんだろう。

 ちょっと寂しいけど、しかたがない。

 今は、少しずつ群れとしてまとまっていくソーラとアイセを写真におさめることで我慢しよう。


 
 ちなみに、ソーラは今回も男の子を乗せなかったらしい。
 犬舎のIさん曰くソーラは「男の子のやる気を削ぐ術に長けている」らしい(苦笑)。
 だから、今回も犬舎は人工授精に挑んだ。
 妊娠しているかどうかは神のみぞ知る、だ。結果がわかるのは来月初旬。

「ワルテルしか乗せないつもりだったんじゃないかしら」
 と母ちゃんは言う。
 どうだろう? ヒートの時、ワルテルがしつこく匂い嗅ぎに来たらその時ばかりはソーラもガウガウしてたからなあ。


13_0514_2.jpg







  1. 2013/05/16(木) 09:30:48|
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軽井沢で犬とともに暮らしています。 Canon EOS 7Dが愛機。レンズはそこそこ。

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Author:walterb
 かつては夜の繁華街の住人。
 今は田舎暮らし。
 ネオンライトも雨上がりの森も、同様に愛す。

 冬が好きなのです。

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