ワルテルと天使たちと小説家

父さんが呼ぶから



 アイセと一緒にステイして、父さんが「カム!」って言うと、アイセは弾丸みたいに飛んでいくの。
 でも、わたしはゆっくりゆっくり、とぼとぼとぼと歩くの。

 ヒートの後はいつも頭の中で声がするの。
「身体を労りなさい。無茶をしちゃだめよ」って。
 だから、わたしは走ったり遊んだりしないで、のんびり散歩するの。

 時々アイセが「ソーラ姉ちゃんも一緒に走りましょ、遊びましょ!」って誘いに来るけど、無視なのっ。
 身体を労らなきゃならないんだからっ!

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 アイセが父さんのところに駆けていって「グッド・ステイ、グッド・ボーイ」って褒めてもらって、遠くからでもアイセの尻尾がぶんぶんぶんになってるのがわかるの。でも、わたしはゆっくりとぼとぼなの。
 急いでも急がなくても、ステイしてカムするのは同じことなのー。
 頭の奥から聞こえる「身体を労りなさい」って声に従わなきゃなの。


 だけど、だけど、父さんが柔らかくて優しい声でわたしを呼ぶの。

「ソーラ、ソーラ、早く来いよ~♪」

 そしたら、頭の奥の声が聞こえなくなるの。
 父さんの優しい声しか聞こえなくなって、わたし、ついつい駆けちゃうの!

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 そしたらそしたら!
 父さんにっかにかで、わたしを抱きしめて撫で撫でしてくれて、超嬉しいの~♪
 身体を労らなきゃなんだけど、たまにだったら走ってもいいと思うの。
 父さんが優しい声出したら、それはしょうがないと思うの~!





  1. 2013/05/20(月) 09:10:35|
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軽井沢で犬とともに暮らしています。 Canon EOS 7Dが愛機。レンズはそこそこ。

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Author:walterb
 かつては夜の繁華街の住人。
 今は田舎暮らし。
 ネオンライトも雨上がりの森も、同様に愛す。

 冬が好きなのです。

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