ワルテルと天使たちと小説家

しょぼくれ男



「ソーラはアイセのことを頼りにしてるんですねえ」

 北海道から犬舎に戻るとIさんがそう言った。
 今、犬舎にはヒートの子が多く、間違いが起きないよう、夜寝るとき、アイセだけ別のケージに入れたのだそうだ。
 すると、それまでは普通だったソーラがぴーぴー鳴きだしたのだという。

 ふーん、アイセが一緒なら平気だが、アイセがいなくなると途端に不安になるのか、ソーラ。
 群れだのう、家族だのう、素敵だのう。父ちゃんは嬉しいぞよ♪

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 家に帰ってくると、ソーラがヒートになった(嗚呼、どうせなら犬舎にいるときになってくれればよかったのに。父ちゃん、仕事やりくりしてなんとか時間作って浜松まで日帰り往復しなきゃだわ・涙)。

 当然ながら、アイセはしつこくソーラの匂いを嗅ぎまくる。
 そして……

 がうがうがうがうがるぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ

 突然、ソーラが怒った。
 ワルテルには絶対に出したことのないような恐ろしい声を放ってアイセに牙を剥いた。

 アイセは別の部屋に一目散に逃げていった。

 そうかー、アイセを頼りにしてても年下の小僧だって事実には変わりないんだな、ソーラ。
 ワルテルには我慢できた、いや、我慢するしかなかったことも、アイセがやるとゆるせないんだなあ。

 面白いなあ。


 父ちゃんは感心しきりだったのだが、群れに加わってから初めて、本気でソーラに叱られたアイセは一晩中しょぼくれていた(苦笑)。


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  1. 2014/06/30(月) 09:48:36|
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軽井沢で犬とともに暮らしています。 Canon EOS 7Dが愛機。レンズはそこそこ。

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 かつては夜の繁華街の住人。
 今は田舎暮らし。
 ネオンライトも雨上がりの森も、同様に愛す。

 冬が好きなのです。

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