ワルテルと天使たちと小説家

白い虹



 濃霧が低く垂れ込めていた朝。
 気温はさほど高くはないけれど、湿度が凄まじくて噎せ返りそうだった。

 アイセとマンマイを連れて、いつも行く農地へ。
 キャベツ畑もレタス畑も、霧の底にどんよりと沈んでいた。

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 午前5時を回ると、日が昇った。
 それと同時に霧が薄まっていく。

 やっと青空が見えてきたなと思ったその時、畑の上に白い虹が出現した。

 尾瀬で霧の深い朝にまれに見られることがある、と耳にしたことはあった。
 でもまさか、こんな身近で出現するとは……父ちゃんは息を飲んで突如現れた虹を見つめた。



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 オーロラを見るより何百倍も難易度の高い霧虹を見られるなんて、最高ですね。

 とあるプロフォトグラファーにそう言われた。それぐらい珍しい現象なのだそうだ。
 白い虹、あるいは霧虹。

 ここのところ気温が高すぎることもあって、ワンズのため、父ちゃん、眠い目をこすりながら午前4時に起きている。
 でも、眠いの我慢した甲斐があったなあ。

 色のない白い虹はほんとうに幻想的で、おそらく、人生で一度ぐらいしか見ることはかなわないだろう。

 早起きは三文の得。
 ワンズのおかげだ。

 ありがとう、アイセ、マンマイ。

 急速に薄れていく白い虹を見ながら、父ちゃんは二頭の頭を撫でた。



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  1. 2015/07/25(土) 11:10:17|
  2. 軽井沢 春夏秋冬
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軽井沢で犬とともに暮らしています。 Canon EOS 7Dが愛機。レンズはそこそこ。

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 かつては夜の繁華街の住人。
 今は田舎暮らし。
 ネオンライトも雨上がりの森も、同様に愛す。

 冬が好きなのです。

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