ワルテルと天使たちと小説家

質美の宴



 フルール父ちゃんは都会育ちの木工家具職人だが、アトリエ兼住居を京丹波の山奥の集落に構えた。
 家具を作るだけじゃなく、田んぼで自分たちが食べる米を作り、集落にも溶け込んで、そして、里山を守るために猟師にもなった。

 増えすぎた鹿や猪が里山を荒らすのだ。
 なんとかして数を減らさなければ、そのうち山が荒れて、野性の生き物たちが生きていけなくなる。

 オオカミを絶滅させて生態系のバランスを壊した責任は、人間が取らなければならない。

 そんなわけで、フルール父ちゃんはしょっちゅう鹿を獲り、自分で捌き、鹿肉を食べる。
 でもって、今年の春、フルール父ちゃんは猪を獲った。

「猪肉、おれも食いたい~」

 と父ちゃん懇願したわけだ。

 そして、今回出てきたのが猪のばら肉のベーコン。

 冬が明けたばかりの猪は肉が痩せていて、だから、ばら肉も薄くしか取れない。そこで、肉を何枚も重ねてぐるぐる巻きにして
燻してくれた。


17_0511_4.jpeg

 これがめっちゃ旨い。
 昨今の牛豚鶏肉のように柔な肉じゃない。
 弾力たっぷり、口の中で何度も何度も噛み続けなければ咀嚼できない。
 しかし、噛めば噛むほど肉と脂の旨味が口の中に広がっていく。

 うめ~よ~(うれし涙)。

 さらに、一緒に質美に行ったアンリ家は、自家製のツナを持ってきてくれた。
 マグロのメッカ、焼津に住んでるから、そもそもマグロ自体が旨いのだ。それを贅沢にオリーブオイルでコンフィする。
 スパイスが利いていて、これまたんまい~っ!!


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 父ちゃんは、フルール母ちゃんのリクエストで、恒例のラム肉のミートボールを作った。

 初日に作って一晩置いて、二日目の夜に食べようという目論見だったのだが、訃報が届いて、父ちゃんたちは食べられなかっ
た。
 前もって作っておいてほんとによかった。
 フルール家とアンリ家とジョニー家が美味しく食べてくれたそうだ。

 今年は大変な質美滞在になっちゃったけど、来年もまた行く。
 その時はフルール父ちゃん、猪肉の餃子お願いします~。信州から行者ニンニク持っていくから、それと合わせれば最強の
餃子ができるっち~!!



17_0511_2.jpeg
 
  1. 2017/05/15(月) 08:31:54|
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軽井沢で犬とともに暮らしています。 Canon EOS 7Dが愛機。レンズはそこそこ。

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Author:walterb
 かつては夜の繁華街の住人。
 今は田舎暮らし。
 ネオンライトも雨上がりの森も、同様に愛す。

 冬が好きなのです。

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