ワルテルと天使たちと小説家

いつか……



 軽井沢の繁殖屋が崩壊してレスキューされた犬たち。
 その中の一頭のバーニーズの写真を見た。


 小さい。
 年齢はわからないけれど、小さい。
 パピーみたいだが、表情を見るとそうじゃないんじゃないかと思う。

 血統なのか、栄養不良なのか、とにかく小さい。
 その小ささに心が痛み、どうか幸せになってくれと祈る。

14_1024_6.jpeg

 何度も何度も考えた。
 20頭すべてとは言わなくても、せめて一頭、我が家で引き取ることはどうだろうか。

 考えに考え抜いて出た結論は、父ちゃんが幸せにしてやれる犬は、一度に二頭までだ、ということだ。

 犬たちのリードを外して遊ばせる。
 二頭までならコントロールする自信はある。だが、三頭となると心許ない。

 バーニーズは病気の多い犬種だ。
 ソーラとアイセは3歳とちょっと離れているが、同時に介護が必要になる可能性は大いにある。
 それが3頭になったら、経済的にも面倒は見きれない。
 小説がまったく売れなくなり(父ちゃんだけの話じゃない)、経済的にもかつてほど余裕がない今では結構深刻な問題だ。ソーラとアイセが同時に病気になったら、それだけでかつかつになってしまう。

 無理をすれば引き取れるかもしれない。
 だが、無理がたたって父ちゃんたちの生活が破綻したら、結局は犬を不幸にしてしまう。

 結局は、祈ってやることしかできない。


14_1024_7.jpeg

 こないだ、母ちゃんとちょっと話した。

 父ちゃんも来年で50歳。
 一緒にのっぱらを駆け回って遊んでやれるのもせいぜいがあと十年かなあ。

 アイセが頑張って長生きしてくれたとして、それもせいぜいあと十年。

 だったら、ソーラとアイセが旅立ったら、次のワンコはレスキューしたワンコにしようか?
 父ちゃんと母ちゃんはバーニーズの魅力から逃れられない。だから、バーニーズをレスキューして一緒に暮らそう。
 何歳でもかまわない。一緒に暮らしてすぐに病気になってもかまわない。
 人間のせいで不幸せな生活を送らされたバーニーズを、ほんの短い時間でも、父ちゃんたちが幸せにしてやるのはどうだろう。



 将来のことはわからない。
 可愛らしいパピーを見たら気が変わってしまうかもしれない。

 でもとにかく、今はそんなふうに思っている。


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  1. 2014/10/28(火) 09:31:23|
  2. Dog
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  4. | コメント:23
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コメント

とーさんも かーさんも優しいな~(うるうる)
  1. 2014/10/28(火) 10:02:36 |
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  3. お~じろう #-
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胸がつまります。

犬のことは、もちろんですが、「小説がまったく売れなくなり」ということに・・・

また、明治創業の老舗本屋が、店を閉めます。街の中心で、待ち合わせ場所だった懐かしいところ・・・
私も、近くのTUTAYAで本を買うようになったので、えらそうなことは言えないのですが、残念です。

図書館が、新刊本を入れるのを半年待ってくれたら、すぐに半年は無理だけど、一年に一ヶ月遅らせていって、六年かけて半年後にしてくれたら、少しは本を買う人が増えるのではと思っています。
作家も出版社も本屋も図書館も、みんながそれぞれの役割を果たせるよう、がんばってほしいと思っています。

私の生活は、犬と本に支えられています。やがて、犬を飼えなくなる日が来ても、本さえあれば、毎日を豊かに暮らすことができる・・・馳さん、がんばってください。
  1. 2014/10/28(火) 10:20:13 |
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  3. く~り #lu3YW49c
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  ぜひ保護されたバニを家族にしてください。

うちは14歳のバーニーズを見送って
次は保護バーニーズを家族に迎え
肝硬変で1年半で天国に旅立ちました。
うちの家族になってた期間はほんま短いですが
私たちも幸せでした。
今は繁殖屋の放棄バーニーズを迎えてもうすぐ4ヶ月です。
小さい小さいバーニーズです。
心も体も傷ついた子ですが
この子との生活をそして今を大事にしていきたいです。

生半可な覚悟ではダメやと思います。
でも彼らも家族の一員になり幸せにならないと
いけないのです。

その子の障害も病気も辛い過去も全部引き受けて、家族にしていただける方が増えていくことが
彼らを救う方法だと思います。
  1. 2014/10/28(火) 10:22:48 |
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  3. エリーママ #jcv4oBKE
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私も同じことを考えて、今年3月、ボランティアさんを介して処分場からダックス・ラブmixの男の子9歳を迎えました。
持ち込まれたのは昨年の11月なので、多分、いま彼は10歳になっているかと思います。

私は今年50歳になりました。
そして、独身の単身者です。
自分のこの先を思うとこれから子犬からは難しく、ならばこの先は保護されたシニアの子の看取りをしよう・・・と、彼に出会って思いました。

彼は酷い状態で保護されましたが、徐々に復活してきています。
ですが長きに渡る栄養失調は中々手ごわく、一たん治ったおハゲがまた復活してしまいました。
ナノヒバオイルも使っていますが、どうやらハゲの部分に痒みは無いようで皮膚の状態も悪くなく、もしかしたら栄養不良なのかもしれません。

良質のフードを十分にあげていますが、換毛期に入り栄養素が不足しているのかもしれません。
彼は多めに与えるとお腹を壊すので、3回食にしてトータルで多めになるようにしていますが、高蛋白食に戻すべきか悩んでいます。
昨日からフードには少量のエゴマ油を混ぜ、ボイルしたレバーをおやつに少しずつ与えていますが、これで良い方向に向かうと良いのですが。。。

どんな大変な子でも、いったん迎えた以上は持てる力の限りで大切にします。
彼はとても良い子ですが、今の私には彼のケアだけで精一杯で、ほかの子を助けるゆとりがありません。
せめて保護された子たちがみんな幸せになれるよう、心を込めて祈りたいと思います。
  1. 2014/10/28(火) 10:47:34 |
  2. URL |
  3. クリスティー #tf3mD4xg
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考えさせられますよね

私も人間がペットを飼うことの意味を考えることが多くなってきました。
2011年、シアトルを訪れた時のこと。
大型犬と10代後半と思われる女の子が路上生活をしている姿を見ました。
もちろん、物乞い状態です。
まだリーマンショックの後で、
恐らく家を失い、犬と共に路頭に迷っていたんでしょう。
手放さずにいてくれたことは嬉しかった。
でも切なかったです。
人間が責任を持ってペットを飼う、飼える。
可愛いだけではいけない、冷静な判断が求められると思います。
  1. 2014/10/28(火) 10:50:14 |
  2. URL |
  3. ももちゃんのママ #bBmFigmc
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いつか・・・我が家の「いつか」は無いかも知れない。
でも、いつも考えています。
もう少し若かったら、もう少し若い時にバーニーズに出会えていたら。
「天寿を全うさせる」事とか
馳さんのこのブログで勉強させていただいて
だから、今を
たった1頭だけ経験している、一緒に生きている貴重な今を
後悔しないように
大切に過ごしたいと思います。
  1. 2014/10/28(火) 11:00:16 |
  2. URL |
  3. EBONYママ #-
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私も思案したことあります

あの大震災の後、一頭くらい保護できないかなと。しかし我が家も自営の工場がダメージ受けたり自分たちのことでいっぱいいっぱいでした。

そして、今うちにいるバーニーズで大型犬は最後と決めてます。何かあったとき抱き上げて車に乗せることが難しくなりつつあります。夫は股関節の手術を控えてますし。
保護施設に少しだけ経済的協力ができるとは思いますが、本当は保護施設が必要ない社会になるといいんですけどね。劣悪な環境での動物飼育に関する法規制を推進させ
てほしいと心から願うばかりです。
  1. 2014/10/28(火) 11:33:54 |
  2. URL |
  3. ベル #-
  4. [ 編集 ]

踏みとどまる勇気

気持ちとしては可哀想に〜~と手を差し伸べたくなるんですが、今居る犬と猫を最期まできちんとお世話する事と自分の年齢などを考えたら安易に手を挙げられない!と自分に言い聞かせています。

簡単にお金で犬猫を買える仕組みを変えなきゃ不幸な犬猫は無くならない(T_T)
  1. 2014/10/28(火) 11:46:41 |
  2. URL |
  3. 銀風 #mWt2sFS6
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  1. 2014/10/28(火) 12:05:35 |
  2. |
  3. #
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ご近所で 大きくなった犬を引き取って飼ってられます。

仔犬からのしつけは 体力的にもう無理だから。

やっぱり、犬の事を考えれば、世話する人間の事もしっかり考えないといけませんね。

ミーハーな飼い主修行中の身ですので
父ちゃんのお話はとても 身にしみます。
  1. 2014/10/28(火) 13:18:37 |
  2. URL |
  3. Keiko #lbyErxvE
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私も祈ります!

本当に胸がつまりました。動物を迎えるには
覚悟がいります。そして、環境も整えていないと
動物を不幸にしますね。私も2年前の夏、傷害の
ある子、あるいは看取りの状態の子を引き受ける
つもりでいました。その時、大病をしてしまい、
仕事も出来なくなり、夢を断念。今年の夏から
少しづつ仕事をしていますが、とても体が辛く、
先が見えません。迎える子の為に、私自身がもっと
頑張らないと…父さんのお気持ち、とてもよく
分かります。ぜひ将来、父さんの願いが叶います様に!
私も彼らの幸せを祈るしかできませんが、一生懸命、
祈っています!
  1. 2014/10/28(火) 13:27:15 |
  2. URL |
  3. 勘太-モモのママ  #0YcJaO/Q
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多頭飼育崩壊のニュースを聞く度に
『1匹くらいなら…』と思ってしまいますね。
我が家は5年前に推定10歳と言われたカニンヘンダックスをボランティアさんから譲り受け、現在推定15歳のばあさんワンコとして元気に過ごしています。
最初は10歳という年齢に迷いましたが、
若い子は貰い手が付きやすいだろうし、と今の子をもらってきました。
まだまだと思っていますが、この子が亡くなったらまた老犬を迎えるつもりでいます。
ペットロスが怖いけど…。
  1. 2014/10/28(火) 17:37:13 |
  2. URL |
  3. アッシュの母ちゃん #-
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  1. 2014/10/28(火) 18:27:45 |
  2. |
  3. #
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選択肢に加えたい

自分の年齢や体力を考えると、大型犬を子犬から育てるのは難しいかなと思います。
保護犬や保護猫だとお別れが早く来るかもしれません。
でも、数年だけでも楽しい思い出を残してあげられたらな、そう思いました。


  1. 2014/10/28(火) 20:14:40 |
  2. URL |
  3. 犬飼い見習い #-
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  1. 2014/10/28(火) 20:22:35 |
  2. |
  3. #
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私も。

うちの娘が今8歳で、いつか虹のたもとに行ってしまったら、私も還暦過ぎてるから、老犬を保護して、余生を看てやりたいと思います。
  1. 2014/10/28(火) 21:14:32 |
  2. URL |
  3. のりこ #-
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実は先日の馳さんの記事を見て、自分も同じようなこと考えてました。
でも、現実的に受け入れる余力を考えると、
連絡するのを断念しました。
どうやらみなさんそういう方多いみたいですね。
なんとか幸せになってくれることをせめて祈りたいと
思います。
  1. 2014/10/28(火) 23:51:14 |
  2. URL |
  3. Kozi #-
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ブリーダーより売り物にならないと知り合いの動物病院に持ち込まれたmix犬を家族として迎えました。ソーラと同じ年の男子で、性格はアイセっぽい奴です。我が家が引きとらなかったらどうなっていたんだろ…我が家は美容室で、安売り店が増え経営は大変です。多頭飼いはできないけど、また迎える時はレスキューしようと思っています。犬との生活は最高だもんね〜


  1. 2014/10/29(水) 10:14:00 |
  2. URL |
  3. #-
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我が家も迷いました

この崩壊現場の写真を初めて見た時、やはり心が動きました。
・・・が、我が家は既に2頭の子を引き取っていて、今の環境ではこれ以上は難しいと判断しました。

一頭はブリーダー廃業により放棄された柴犬。人に慣れておらず、とても怖がりでリハビリしながら我が家に来たとは言え、暫くは大変でした。もう2年以上経ちますが、すっかり人間大好き犬に変身しました。
もう一頭は、街を放浪していて保護されたバーニーズ。バーニーズも1年経ち大分落ち着いてきました。この子もとても小さかった。骨格が小さいのもありますが、放浪時は栄養状態も悪く29kg位でした。
(今では体重も増え元気になりました。)

でもワンコ達は懸命で前向きで、昔の事など関係なく今を生き私達にも慣れてくれました。
ワンコと暮らしたい!と思った時に保護犬を迎えるという選択がもっともっと広がっていってほしいです。
  1. 2014/10/29(水) 11:39:49 |
  2. URL |
  3. 笑富家 #2DdjN05.
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会って来ました

先日の日曜日、軽井沢でレスキューされた仔に会って来ました。
知り合いが保護しているジャックです。

レオンもジャックの2歳になった男の子なので、うちに迎えても良いかなあ~なんて思いながら出掛けていきました。
逢ったのは推定3歳の男の子。うちの子よりも小さい。おとなしい。ケージから出たくて必死だったのか、歯が磨り減りぼろぼろ。
皮膚も毛も明らかに栄養不足。
今まで大変な思いをした分、これからは私が幸せにしてあげよう・・・と単純に思ってしまいました。
でも、甘えん坊で元気の良すぎるうちの子と、たまにびっこをひきながらちょこちょこ歩くおとなしいこの子と、どう接していけば二人とも幸せに思ってくれるのか・・・
自信が持てず、「私が・・」というのをあきらめました。

人間の都合だけで飼ったり、増やしたり、絶対やめて!!

保護された子たちが、幸せになれますよううに。
残念な思いの多くの子たち、みんな虹の橋の袂で楽しく遊べますように。
  1. 2014/10/29(水) 12:01:12 |
  2. URL |
  3. レオンのママ #-
  4. [ 編集 ]

馳さん、繁殖屋の件に触れてくれてありがとう。

引き取る等のベストな行動ができなくとも、知らない人話すこと伝えること、制約はあるけれど何かできることはないかと考えることだっていいと思います。

知っている人がもっともっと増えればかわいそうな動物は減るはずですよね。。
  1. 2014/10/29(水) 18:37:54 |
  2. URL |
  3. ねこ好き8号 #qbIq4rIg
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我が家にも2頭の保護犬がいます。

迎えた時には「幸せにしてあげるね」と思っていましたが、それは大きな間違いでした。

私たち家族が迎えた子たちに幸せにしてもらっています。犬と暮らすことはこんなにも幸せで豊かなものなのだと痛感しています。

早く生き物を売ることを生業とすることにきちんとしたルールを作って欲しいです。
  1. 2014/10/30(木) 08:42:44 |
  2. URL |
  3. 茶々丸&リアンの母 #LkZag.iM
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同じように動物のことを考えてくださる方がこんなにたくさんおられることに、とても感動しています。
我が家は10歳の柴犬さんと父ちゃん母ちゃんの3人家族。父ちゃんも母ちゃんも50歳前後なもので、この仔を見送ったら仔犬から迎えるのはもう難しいと思っています。
年齢のいった保護犬と暮らすか、家族を探す保護犬の預かりさんをしようと考えています。
犬たちの曇りの無い目をまっすぐに見つめられるように、日々努力!努力です!
  1. 2014/10/30(木) 12:42:46 |
  2. URL |
  3. tare #tujfqTUo
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プロフィール

軽井沢で犬とともに暮らしています。 Canon EOS 7Dが愛機。レンズはそこそこ。

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Author:walterb
 かつては夜の繁華街の住人。
 今は田舎暮らし。
 ネオンライトも雨上がりの森も、同様に愛す。

 冬が好きなのです。

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